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本田PK外した…1番手で大きく枠外「厳しさ改めて知った」

[ 2015年1月24日 05:30 ]

PKを外し天を仰ぐ本田
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アジア杯

(シドニー)
 日本が誇る両エースが止められ、連覇の夢がもろくも散った。日本代表は23日、準々決勝でUAEと対戦し、延長戦を含め120分間でも1―1と決着が付かずPK戦に突入。PK戦で1本目にFW本田圭佑(28=ACミラン)が、6本目にMF香川真司(25=ドルトムント)が外し、4―5で敗れた。ハビエル・アギーレ監督(56)の八百長問題に揺れる中で迎えたアジア杯。連覇は早々についえ、各大陸王者などが集う17年のコンフェデ杯(ロシア)の出場権も逃した。
【試合結果 アジア杯決勝トーナメント 日本代表メンバー】

 日本先攻のPK戦。いの一番に登場したのは本田だった。だが、決めて勢いを付けるはずだった左足シュートは、無情にもバーの上を越えていった。「外すもんなんですね。サッカーの厳しさ、一発勝負の厳しさをあらためて知った」。国際Aマッチで日本歴代2位の7本のPKを決めている名手も、ぼう然と立ち尽くすしかなかった。

 ただ、その中でも0―1の後半36分、相手DF陣を背負いながら柴崎のパスを受け、ボールをキープして柴崎にリターンパス。柴崎の同点弾をアシストするなど最低限の仕事をこなした。延長後半13分に得たゴール前約20メートルのFKでは、右に本田、左に柴崎が並んでボールをセット。本田は5枚の壁の一番右に、1メートル73と身長の低いO・アブドゥルラフマンが入ったのを確認すると、キッカーを柴崎に譲った。

 「結果的に僕が(柴崎)岳に蹴らせた。10番は壁に入るのも慣れていない。実際、キックをよけた。惜しかった」。惜しくもわずか数センチでゴールはならなかったが、瞬時の判断はさすがだった。

 ただ、連覇がついえたことは痛い。17年コンフェデ杯の出場がなくなり18年W杯ロシア大会へ向けて前哨戦という貴重な経験の場を失った。今後はACミランでも厳しいポジション争いが待つ。それでも本田は「チームでもまた同じポジションでやる以上、続けていきたい。結果を残していきたい」と言った。敗戦、そして決定力不足。突きつけられた課題を受け止め必死で前を向いた。

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