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本田 喜び爆発“敬礼”パフォ!アジア杯3戦連発は日本人初

[ 2015年1月21日 05:30 ]

<日本・ヨルダン>前半24分、こぼれ球を押し込み3戦連発のゴールを決め、岡崎ととともに敬礼ポーズを決める本田(右)

アジア杯1次リーグD組 日本2―0ヨルダン

(1月20日 メルボルン)
 日本代表FW本田の勢いが止まらない。前半24分。乾のパスから岡崎が左サイドで左足シュート。GKのはじいたボールをファーサイドで右足で流し込んだ。「良いところにこぼれてきたんで」。相手にダメージを与える先制ゴールに、イラク戦に続いて岡崎との敬礼パフォーマンスで喜びを爆発。国際Aマッチ通算27点目で高木琢也(現J2長崎監督)と並ぶ歴代5位になった。3戦連発は代表自身2度目、アジア杯では日本人初の快挙だ。

 右足でのゴールは13年11月13日のベルギー戦以来2点目。イラク戦では後半20分に似たシーンで右足シュートは右ポストを叩いた。同じ4―3―3システムの右FWでプレーするACミランでも、逆サイドのクロスからゴール前に詰めてフィニッシュを狙っている。この日はきっちり決めて「本田エリアか」と問われると、「もっとそう言われるぐらいにならないといけない」とし、「イタリアでも代表でもああいうゴールを決めて怖い選手になれればいい」と言い切った。

 ヨルダン戦前にはテニスの錦織と初対面。世界の頂点を目指す者同士で刺激を受けた。メルボルンには御用達の美容師も呼び寄せ心身ともにリフレッシュ。この日も追加点こそならなかったが、後半46分に左ポスト直撃のシュートを放つなど他を寄せ付けない存在感だった。

 試合を重ねるごとに状態は上向き。だが、本田の辞書に慢心という言葉は見当たらない。準々決勝のUAE戦は、相手が中3日なのに対して中2日。「それは心配。2日でリカバリーできない。このスケジュールには同意できない」と言い、「UAEは良いプレーをしている。日本を恐れていないと思う。そんなチャンスを多くつくれると思わない方が良い」と相手に警戒を強めた。

 それでも、チームの成長は肌で感じている。「この3試合に関しては危なげなく戦えている。4年前と違って成長したところ。今の経験値だったら、試合中の割とパッとした会話で解決策を見つけることが、アジアだったらできると思う」。その中心にいるのがもちろん本田だ。大会連覇、そして、自らの2大会連続MVPをまた一歩引き寄せた。

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