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本田 バロンドール2連覇のCロナに刺激「不可能はない」

[ 2015年1月14日 05:30 ]

カンタス航空でブリスベンに到着した本田

 日本代表のFW本田圭佑(28=ACミラン)が驚異の決定力を見せる。白星発進となった1次リーグ初戦のパレスチナ戦から一夜明けた13日、14年「FIFAバロンドール」に選出されたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(29=Rマドリード)に刺激を受けていることを明かした。まずはアジア杯で“Cロナばり”の驚異の決定力を見せ、チームを連覇に導く。チームはこの日、16日にイラク戦を戦うブリスベンに入った。

【日本代表メンバー D組順位表】

 パレスチナ戦から一夜明けたこの日の練習を終えると、本田が2年連続でFIFAバロンドールに輝いたC・ロナウドについて言及した。

 「まずはおめでとうと伝えたいですし、何度も獲ることの難しさは違う分野にも当てはまる」と言い、さらに「本当に凄いなあと思う。サッカー選手として刺激になる」と素直に褒め称えた。

 中でも強調したのは、C・ロナウドの驚異の決定力。Rマドリードに移籍して2季目の10~11年シーズン以降、試合数を超えるゴールを連続で決めている。今季もここまで14試合を消化して25得点。あのバルセロナのメッシをも寄せ付けない圧倒的な力を誇っている。本田は「一選手が得点を取れるリミットを覆し続けている」と話しながらも「一人間がやっていることなので不可能はないと思う」ときっぱり。目指す部分か?との問いに「選手として刺激を受ける」と言い切った。

 12日のパレスチナ戦ではPK弾を決めており、本田も今大会で試合数を上回るゴールを決めればおのずと目標の連覇は見えてくる。この日の練習では、パレスチナ戦に出場した選手はストレッチ、ランニングなど軽めのメニューを消化。その中で本田はランニングを一切行わず、ストレッチのみで終了。「個人的に違う調整をした方が良いという判断」と強調した。

 チームはオーストラリア入りした後に「日焼けしすぎると体が熱を帯び体調を崩す可能性がある」と日焼け止めクリームを大量購入した。試合直後のロッカールームでも体力回復のためのゼリーやおにぎりなど炭水化物摂取を義務付けるなど十分なサポートを整えている。本田はチームのサポートに加え“俺流調整”でさらに万全を期す。

 午後はイラク戦の決戦地ブリスベンに移動。本田は前日に陸路で出発した荷物に移動用のシューズを間違えて入れてしまい、チームでただ一人、サンダルで移動するというハプニングもあった。それでもイラク戦に向けて「初戦と同じで試合の入りが重要。快勝の後の試合はほとんどの試合が難しくなる」と他の誰よりも気を引き締めている。「しっかり戦えば結果はついてくると信じている」。アジア杯連覇へ向け、前回大会MVP男がCロナばりの連発弾でまずはイラクを撃破する。

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2015年1月14日のニュース