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本田 9戦不発もらしささく裂「課題も、成長も日々感じている」

[ 2014年12月22日 05:30 ]

ローマ戦の前半、攻め込むACミランの本田(右)

 ACミランの日本代表FW本田圭佑(28)は20日、14年最後の試合となった敵地のローマ戦に先発したが、9試合連続で不発に終わった。チームが守備的だったこともあり、シュート1本で味方が退場者を出して後半28分に交代。試合も0―0の引き分けに終わった。試合後は一年を振り返って厳しい自己評価を下し、連覇を目指す来年1月のアジア杯を新たな挑戦に位置付けた。

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 本田は14年最後の試合を消化不良のまま終えた。「立ち上がりは悪くなかった」と振り返った通り、開始2分に左足で強烈なミドルを放った。だがシュートは結局その1本で後半28分に交代。強豪相手に敵地で勝ち点1を獲得しただけに「ローマの攻撃陣の方が消化不良では?」と前向きに捉えたが「どれだけ自分たちの良さがでるか挑戦はしたけど結果はあまり出なかった」と悔しがった。

 この日は久々に“本田節”がさく裂した。移籍2季目の今季は開幕7試合で6ゴールと爆発。だが、移籍1年目の昨季後半戦は苦しみ、さらに期待されたW杯ブラジル大会では1次リーグ敗退に終わっただけに、14年を振り返り「飛躍というものをテーマにここに来た。それを自分で評価すると5段階で4くらい。1が一番良かったとしたらね」と飽くなき向上心を持つ本田らしい厳しい採点を自らに付けた。

 ただ、苦境に立つほど真価を発揮するのが本田の真骨頂だ。ミランでもここ9試合不発と失速した現状を「途中から少なくともゴール前ではフリーでいさせてもらえない状況が続いて、点を取るなら何かしらもうひとつ工夫が必要な状況」と分析。その上で「新たな課題はもう既に感じてますし、そういう中で自分の成長というものも日々、感じています」と目線はさらなる高みを見据えている。

 新年は日本代表の一員として連覇を狙うアジア杯でスタート。「アジア杯はまた(ミランと)別もの。相手も違いますし味方も違う。自分にとってはまた違う意味での挑戦」と本田。アギーレ監督の八百長問題に関しては「何も聞いていないです」と話すにとどめた。逆境に強い男はピッチ内で集中力を高め、MVPに輝いた11年カタール大会の再現でチームを救う。

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