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なぜ?G大阪 降格圏から驚異的な勝ち点積み上げ大逆転Vの要因

[ 2014年12月6日 18:28 ]

<徳島・G大阪>優勝決定の瞬間、喜びを爆発させる宇佐美(左)らG大阪イレブン

J1最終節 G大阪0―0徳島

(12月6日 鳴門大塚)
 9年ぶり2度目の優勝が決まると、丹羽と岩下は大粒の涙を流し、宇佐美は一目散にサポーター席へと駆け寄った。

 徳島と敵地で引き分け、前節まで勝ち点で並んでいた2位・浦和の試合が終了するまでしばし待たされた後での優勝決定。ナビスコ杯に続く今季2冠目を獲得したG大阪の長谷川健太監督(49)は「勝って終われば、もっと最高だったのかもしれないけれど、1年間皆で戦ってきてこういう結果を得ることができたので…ホッとしています」と会心の笑みを見せた。

 ワールドカップ(W杯)ブラジル大会開催によるリーグ中断前の5月は、降格圏の16位。浦和とは勝ち点14差がついていた。だが、中断明けの7月にいきなり5連勝すると、2戦勝ちなしの小休止の後で今度は7連勝。7月以降は15勝3分け2敗と驚異的なペースで勝ち点を積み上げた。

 日本のサッカー史に残る大逆転V。その要因を問われた長谷川監督は「本当に選手たちがよく頑張ってくれたと思うし、スタッフが一つになって支えてくれた。クラブは本当に支援してくれたと思うし、何よりサポーターが苦しい時期にも応援してくれた」と“チーム一丸”を強調し、「中断前はまだまだJ2のチームだなと感じたが、中断明け以降は頼もしくなったと感じた」と史上2チーム目のJ2から昇格して即J1制覇の偉業を振り返った。

 これで今季2冠が確定し、今月13日には3冠目と懸けてJ2山形と天皇杯決勝戦(日産ス)で対戦する。「1週間あるので、しっかり休んで、次の天皇杯にしっかり準備したい」と長谷川監督。その目にはキラリと光るものがあった。

 

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2014年12月6日のニュース