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アギーレJでこそ生きる!乾 ドリブル勝負で定位置獲りアピール

[ 2014年11月12日 05:30 ]

左サイドからゴール前にクロスを上げる日本代表FW乾

日本代表合宿2日目

(11月11日)
 日本代表は11日、愛知県豊田市内でホンジュラス戦(14日、豊田ス)とオーストラリア戦(18日、ヤンマー)へ向けた調整を行った。MF乾貴士(26=フランクフルト)はミニゲームで3トップの左に入り、FW本田圭佑(28=ACミラン)やFW岡崎慎司(28=マインツ)らと連係を確認。3トップの“申し子”としてハビエル・アギーレ監督(55)のハートを射止め、定位置を奪い取る意気込みを示した。
【日本代表メンバー 日程&結果】

 攻撃陣だけを集めたミニゲームでも日本屈指の技術を見せつけた。乾は本田や岡崎と同じ主力組の左FWに入り、ドリブルで何度もチャンスメーク。昨年10月の東欧遠征以来(セルビア、ベラルーシ戦)1年ぶり、アギーレジャパンでは初めての代表合流に「楽しいですね」と笑みを浮かべた。

 3トップを採用しているアギーレジャパンは、ここまで4試合で3ゴール。そのうち1得点はオウンゴールと力を発揮できていない。周囲との連係を重視したザッケローニ前監督時代と違い、局面打開を個人のアイデアに委ねている要素が多く、それが得点力不足の一因になっている。

 だが、乾は「まだ紅白戦をやったわけではないけど攻撃は自由な感じもする。伸び伸びできそう。(戦術で)拘束されるよりはいろいろなアイデアが生まれてくる」と前向きだった。「個の局面で打開できないのは選手の実力。できなければこっちが悪い。1対1で負けなければチャンスになる。どんどん仕掛けていきたい」。左FWは候補の柿谷(バーゼル)や田中(スポルティング)が今回は招集漏れ。先発が定まらない状況でポジションを争う可能性がある武藤や岡崎とは違う持ち味が、アギーレジャパンでは生きてくると確信している。

 選択は正しかった。所属するフランクフルトで昨季は公式戦で16試合の出場のみ。今夏には非公式ながらC大阪や神戸から獲得の打診があった。だが「ドイツで頑張りたい」と固辞。そしてシャーフ新監督の高い評価を得た今季は開幕から公式戦11戦連続出場を果たした。ここ2試合こそ出番を与えられていないものの、トップ下や攻撃的MFで存在感を発揮。ブンデスリーガでリーグ3位の17得点を挙げるチームの中心選手に成長した。

 09年1月20日のアジア杯予選イエメン戦でA代表デビューをしたが、定着できなかった。それだけに「(アギーレジャパンの)早い段階で代表に呼ばれたことはうれしい。頑張って生き残っていきたい」と強調。成熟したドリブラーが新生日本の攻撃を活性化させ、1月のアジア杯メンバー入りを狙う。

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