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宇佐美「勝てなければ自分の責任」エースの自覚でV&MVP狙う!

[ 2014年11月8日 05:30 ]

強烈なボレーキックを見せる宇佐美

ナビスコ杯決勝 G大阪―広島

(11月8日 埼玉)
 07年以来の2度目のナビスコ杯優勝を狙うG大阪と初優勝を目指す広島はナビスコ杯決勝前日の7日、試合会場の埼玉スタジアムで最終調整した。リーグ戦で2位につけ、天皇杯でも準決勝に進んでいるG大阪は3冠のチャンス。エースストライカーのFW宇佐美貴史(22)は自身のゴールで1冠目に導く強い覚悟を示した。

 真のエースになる時がやってきた。決勝を前にした宇佐美の口から、次々と熱い思いがあふれ出した。

 「ガンバで育ってきてガンバにタイトルをもたらすチャンスはそう簡単に巡ってこない。“ここで勝てなければ自分の責任”というぐらいのモチベーションでやりたい」

 09年にトップ昇格したが、同年の天皇杯優勝はスタンドから観戦した。その後クラブは低迷期に突入し、タイトルから遠ざかった。自身はドイツ1部の名門バイエルンMに移籍し、12年の欧州CL決勝、チェルシー戦に日本人として初のベンチ入りを果たした。だがピッチに立つことなく終わったため、達成感はなかった。今季は3冠を視野に入れるチームにあって不動の地位を確立。「肌で感じてきた。不安は全くない」。自身初といえる決勝戦を前に重圧はなく、エースとしての自覚が芽生えている。

 リーグ戦は最近の6試合で無得点と苦境に陥っているが、それをプラスに捉えられるほどメンタルは充実している。「リズムを変えられる試合が来た。大一番が好きなんで」。不敵に笑うストライカーは既にニューヒーロー賞を獲得。チームを優勝に導く活躍となれば大会MVPとの個人2冠は間違いない。決勝は日本代表のアギーレ監督と3人のコーチが視察に訪れるだけに、12年11月以来の日本代表入りの可能性も広がってくる。いまだ成長途上の大器がナビスコ杯の歴史に名を残し、日本代表への道も切り開く。

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