×

“元祖プリンス”佐藤由紀彦が現役引退 20年間のプロ生活にピリオド

[ 2014年11月5日 19:31 ]

引退を表明した佐藤由紀彦

 J2長崎は5日、MF佐藤由紀彦(38)が今季限りで現役を引退すると発表した。ホーム最終戦となる15日のJ2第41節・京都戦(長崎県立)の試合後に引退セレモニーを行う。

 静岡県富士市出身の佐藤は清水商(静岡)から1995年に清水入りし、その後、山形、FC東京、横浜、柏、仙台でもプレーし、2009年から長崎に所属。これまでJ1通算148試合14得点、J2通算84試合10得点をマーク。ナビスコ杯34試合4得点、天皇杯24試合8得点に加えてJFLでも128試合27得点と各カテゴリーで数字を刻んだ。

 甘いマスクと誠実な人柄で高校時代から人気を博し、「プリンス」「東京のベッカム」などと呼ばれたFC東京時代の1999年には若手の登竜門とされているナビスコカップのニューヒーロー賞を獲得。面倒見も良く、清水時代にチームメートだった日本代表FW岡崎慎司ら多くの後輩にも慕われた。11年8月に急性心筋梗塞のため34歳の若さで亡くなった同学年の元日本代表DF松田直樹さんと親友だったことでも知られる。

 20年間に渡ったプロ生活に終止符を打つことになった佐藤はクラブを通じ、「私事ではありますが、2014シーズンをもちまして現役を引退することを決意いたしました。20年間のプロサッカー人生においてお世話になりました、清水エスパルス、モンテディオ山形、FC東京、横浜F・マリノス、柏レイソル、ベガルタ仙台、V・ファーレン長崎のサポーター、現場スタッフ、選手、フロント、スポンサー、そして両親、家族。すべての皆さんに、感謝の言葉しかありません。素晴らしいサッカー人生でした! ただ、まだシーズンは残っていますので、あと少しの時間にはなりますが、現役生活をチームメイトと共に全力でもがきたいと思います。本当にありがとうございました」とコメントしている。

続きを表示

2014年11月5日のニュース