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G大阪首位スルリ ロスタイム残り1分でまさか失点…痛恨ドロー

[ 2014年11月3日 05:30 ]

<G大阪・仙台>ロスタイムでの失点で同点となり、うなだれる遠藤(中央)らG大阪イレブン

J1第31節 G大阪1―1仙台

(11月2日 万博)
 勝てば暫定首位となるはずだった2位のG大阪はMF大森晃太郎(22)のゴールで先制しながら、終了間際に痛恨の失点を許して仙台と1―1のドロー。11年10月以来、3年1カ月ぶりとなる首位浮上を逃した。

 手中にしかけていた首位の座が、目前で滑り落ちた。1点リードで迎えた後半48分、ロスタイム4分の消化まで残り1分のところで、痛恨の失点。悪夢のような結末に、試合終了のホイッスルを聞いたG大阪イレブンは一様にうなだれた。

 主将の遠藤は「やってはいけない失点だった。残り試合を考えれば大事な試合で、勝ち点3を取れなかったのは残念」と落胆の表情。今野も「完全に力不足。1点を守り切る力も、2点目を取る力もなかった。まだまだだと言われている気がした」と唇をかんだ。

 これが優勝争いの重圧なのか。公式戦9連勝中だったホーム万博で、立ち上がりから動きが硬くミスを連発。長谷川監督も「前半が悪すぎた。暫定首位というのがあったのか、非常に重苦しい展開だった」と嘆くほど低調な内容だった。

 後半1分に遠藤のパスを受けた大森が右足で先制弾を決めても、エンジンはかからなかった。エース宇佐美は、後半5分に放った右足シュートがポスト、同11分にもバーに嫌われるなど、ツキにも見放されて6試合連続のノーゴール。「僕個人も含めて、もう1つ決めていれば試合を終わらせられていた。追加点が取れなかったのが原因」と責任を背負いこんだ。

 それでも、下を向いてはいられない。8日にナビスコ杯の決勝、次節22日には浦和との直接対決が待つ。宇佐美は「ゴールが近づいている感覚はある。忘れて切り替えてやるだけ」。首位のチャンスを逃したとはいえ、天皇杯を含め3冠の可能性は残されている。遠藤は「ナビスコに100%集中して、リーグにも弾みがつく結果を出したい」と視線を上げた。

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