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柿谷 2カ月ぶり!逆襲“第一歩”弾 お見事ジャンピングボレー

[ 2014年10月31日 05:30 ]

<ウォーレン・バーゼル>後半、ドリブルで攻め上がる柿谷(左)

スイス杯3回戦 バーゼル3―1ウォーレン

(10月29日)
 バーゼルのFW柿谷曜一朗(24)が29日にアウェーで行われた2部ウォーレンとのスイス杯3回戦で1得点1アシストの活躍を見せた。前半11分に先制点を決めると、1―1の前半41分には勝ち越し点を演出して、3―1の勝利に貢献。リーグ戦、日本代表で満足に出場機会を得られない中、約2カ月ぶりのゴールで逆襲の一歩をしるした。

 体をひねりながら柿谷が鮮やかに宙を舞った。0―0の前半11分、右サイドからのクロスに反応。やや後方に来たボールに対してバックステップを踏み狙いを定めると、バイシクルシュート気味の右足ジャンピングボレーでネットを揺らした。8月31日のヤングボーイズとのリーグ戦以来、約2カ月ぶりの一撃。1―1の前半41分にはトラップでの鋭い反転からゴール前にスルーパスを通して決勝弾をアシストした。

 日本代表として出場した14日のブラジル戦は後半32分から途中出場。幼いころから憧れていたカナリア軍団と直接対戦し「ブラジルはもともとサッカーを楽しんでいるというイメージがあったが、実際に目の前で見るとその通りだった」と感じた。4得点したネイマールの姿を見てサッカーを楽しむ姿勢の重要性を再確認。原点に戻り、この日のアクロバチックなゴールや、アイデアあふれるアシストにつなげた。

 昨年7月の東アジア杯で一気にブレークして日本代表に定着したが、今夏のW杯ブラジル大会は途中出場2試合のみ。アギーレジャパン発足後の4試合でも先発は一度しかない。7月から在籍するバーゼルでもリーグ戦は途中出場が多い。2部の格下が相手のカップ戦とはいえ、1得点1アシストの活躍で存在をアピール。

 「ベストを尽くしてチームとともに成長したい。チームはもっといいプレーができるし自分もできる」。代表継続招集に不可欠な定位置奪取への手応えを口にした。技巧派ストライカーの復調は、来年1月に連覇を懸けたアジア杯を控えるアギーレジャパンにも大きな意味を持つ。

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2014年10月31日のニュース