×

新潟 終了間際の悪夢…武蔵&指宿不発で4戦ぶり黒星

[ 2014年10月23日 05:30 ]

<清水・新潟>前半、中盤で潰される新潟・鈴木(中央)

J1第29節 新潟1―2清水

(10月22日 アイスタ)
 新潟はアウェーで清水に1―2で敗れた。前半12分に先制されたが、後半27分に左CKからDF大井健太郎(30)のヘディングシュートで同点。しかし、試合終了間際にFWノヴァコヴィッチ(35)に決勝ゴールを決められた。第25節(9月23日)のホーム浦和戦以来4試合ぶりの黒星で、勝ち点は38、順位も11位のままとなった。

 一方的に攻め続けて迎えた後半27分だった。MF田中亜の左CKがファーサイドのMF山本の頭を経て右に残っていたMF小林に渡る。再び逆サイドへ、絶妙の軌道を描いたクロスは、左サイドに残っていたDF大井の正面に上がった。

 ヘディングで押し込んだ主将の今季初ゴールで同点。「いいクロスが来た。合わせるだけ」。圧倒的に攻め続けた末のゴールに逆転勝ちの流れが見えた。「練習でやったことを十分に出せた」。柳下監督が振り返った通り、10本のシュートを打った攻撃は何度もチャンスをつくったが、終了間際に悪夢が起きた。左SBの小泉が突破を許し、警戒していたFWノヴァコヴィッチに決勝ゴールを決められた。今季、先制された試合はこれで3分け11敗。ジンクスを破る絶好の展開だったが、今季の課題は最後に悪夢を呼んだ。「チャンスで決められないと、こういうゲームになる」。指揮官はサバサバと話した。

 指宿、鈴木の2トップ、山本、田中亜のSHの左右を入れ替えて臨んだ。内転筋を冷やしてリンパが腫れ、前日の練習を休んだMFレオも先発した。開始から積極的に攻撃を仕掛け、前半9分にはMF田中亜が惜しいミドルシュート。前半12分、右CKからMF石毛に先制されたが、主導権は新潟が持ち続けた。

 0―0で引き分けた甲府戦は、守りを固めた相手にシュートは1本だった。この日は新潟の10本に対し、清水は6本。それでも甲府、清水と残留争いにいるチームとの連戦で勝利を挙げられず、大井主将は「こういう順位のチームに二つも落として…」と連敗したかのように、声を落とした。

 残りは5試合。得点力不足の課題は、解消できそうで、できないままリーグ戦は終盤を迎える。「きょうみたいに、相手のゴールを目指してプレーするしかない」。勝ち越しゴール直前、CKと思われたボールをGKと判定した主審に猛抗議した時と対照的な、柳下監督の柔らかい表情が救いだった。

続きを表示

2014年10月23日のニュース