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順也 “大和魂”王国撃破弾任せろ!香川代役で決定力アピール

[ 2014年10月13日 08:56 ]

軽快な動きでボールをトラップする田中

国際親善試合 日本―ブラジル

(10月14日 シンガポール)
 打倒王国へ、田中のアドレナリンは早くも全開だ。「臆することなんてない。絶対に勝ちに行きますよっ。強い相手にもしっかりと勝つことが大事です」。ブラジル相手にひるむどころか、武者震いした。シンガポール合宿初日、ポジション別の練習では、脳振とうの症状で離脱した香川に代わり、左のインサイドハーフを任された。またとない絶好のアピール機会だ。

 出場すれば香川にはない自分の色を出すつもりだ。「真司とは違う良さを出したい。僕はシュートが一番得意なんでフィニッシュの確実性を上げたい」。ゲームをつくる司令塔タイプではない。正確かつ強烈なシュートを放つ左足が武器だ。出場機会のなかったジャマイカ戦の日本代表はシュート20本でO・Gの1点に終わった。田中の念頭には、日本の抱える課題克服もある。

 左インサイドハーフは9月の初陣ウルグアイ戦でも経験、所属先スポルティングでは練習試合で務めることもある。「攻めの時はトップ下のイメージ。守りの時は深くまで戻る。4―2―3―1の変型だと思っている」。ブラジル相手では守備の時間も増えるはず。本職はFWだが「押し込まれたらガッチリ守りますよ。走力が大事」と役割を心得ている。

 気温33度、湿度も高く汗が滝のように流れた。それでも「(柏時代の)ACLで蒸し暑いのは経験してるし懐かしい。思いっきり汗を出して体をほぐすことが大事」と笑った。愛称はイニシャルから「TJ」。自身のブログでも1人称を表すほどで外国人にも覚えやすい。日本協会が東南アジアでのマーケティング拡大も兼ねて開催されるブラジルとの一戦。シンガポールからTJの名を世界に発信する。

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2014年10月13日のニュース