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柴崎、ネイマールに雪辱だ!U―17W杯以来5年ぶり再戦

[ 2014年10月12日 05:30 ]

シンガポールに到着しもみくちゃにされる本田ら日本代表

 日本代表は11日、ブラジル戦(14日)のため新潟発の航空機で出発し、同日夜に開催地のシンガポール入りした。アギーレジャパン初勝利となった10日のジャマイカ戦で活躍したMF柴崎岳(22=鹿島)は09年U―17W杯でブラジル代表のエースFWネイマール(22=バルセロナ)と対戦しており、今回が“再戦”となる。2―3で敗れた一戦から5年の時を経て、世界的ストライカーに成長した姿を見せつける。

 機は熟した。アギーレ監督が主軸の1人として認める柴崎が、5年ぶりに同世代のエースと対戦する。チームはこの日、新潟からブラジルとの決戦地のシンガポール入り。アギーレジャパンではピッチ、取材ゾーンにも常に最初に姿を見せる若き司令塔は、この日の新潟空港にも先頭で姿を現し、終始リラックスした表情で機内へと乗り込んだ。

 日本代表としては13年のコンフェデ杯以来となるブラジル戦。柴崎にとっても特別な一戦となる。背番号10を背負って出場した09年U―17W杯ナイジェリア大会。1次リーグ初戦で戦った当時のU―17ブラジル代表には、同じく背番号10をつけた若きネイマールがいた。今や世界的スターとなったネイマールとはそれ以来の顔合わせ。5年前に柴崎はアシストを記録したが試合に敗れただけに、今回は借りを返す大きなチャンスとなる。

 「あまり覚えていない。でもブラジルの中でも一番インパクトはあった」。柴崎は当時をそう振り返ったように、5年前は既に遠い記憶になっているが印象は脳裏に焼き付いていた。ネイマールは昨季、世界屈指のビッグクラブに移籍しただけに「バルセロナに行ってどうなってるかな、というのはある」と再戦を楽しみにしている。W杯ブラジル大会については「同世代が活躍した大会」と捉え「ネイマールやハメス・ロドリゲスは刺激になった」とあくまでライバルとして見ていた。

 柴崎もこの5年間で着実に成長している。今や鹿島の不動の司令塔となり、アギーレジャパンでも出場2試合で主軸の1人となった。同じインサイドハーフの香川が脳振とうにより離脱したため、ブラジル戦はより大きな期待がかかる。ジャマイカ戦で放った輝きをブラジル戦でも見せられるか。サムライブルーの新司令塔が決戦を心待ちにしている。

 ▽柴崎VSネイマールVTR 09年10月24日、ナイジェリアで行われたU―17W杯の1次リーグB組初戦で日本とブラジルが激突。柴崎(当時青森山田高)とネイマール(同サントス)はともに背番号10をつけた。1―1の後半22分にネイマールが勝ち越しゴールを挙げたが、同39分に柴崎が自陣からのロングフィードで杉本(現C大阪)の同点弾をアシスト。日本は同ロスタイムのオウンゴールにより、2―3で破れた。3戦全敗となった日本は同組最下位で1次リーグで敗退した。

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