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武藤“目覚めの地”新潟で2戦連発だ!初先発濃厚も気負いなし

[ 2014年10月9日 09:13 ]

練習で笑顔を見せる日本代表FW武藤(左)

キリンチャレンジ杯 日本―ジャマイカ

(10月10日 デンカS)
 アギーレジャパン1号弾を決めた日本代表のFW武藤嘉紀(22=FC東京)が10日、親善試合ジャマイカ戦で2戦連発を狙う。3トップの左で代表初先発が確実。会場のデンカSは7月23日に所属するFC東京の新潟戦でゴールを決め、日本代表入りを意識し始めた思い出の場所。プロ1年目で早くも代表エース候補となった新星が、2戦連発で自らの地位を確実にする。

 初先発が確実な状況にも、武藤に気負いはなかった。9月に代表初招集。同9日の親善試合ベネズエラ戦ではアギーレジャパン1号弾を決め、人気も一気に全国区となった。今合宿にも順当に選ばれ、3戦目にして早くも巡ってきた先発のチャンス。「FWなので、常に結果を残さないといけない」と危機感を持ちながらも「前(9月)よりリラックスできている」と静かに闘志を燃やした。

 実は試合会場のデンカSは、武藤にとって日本代表入りを初めて意識した“原点の地”だ。今季プロ1年目にして一気にブレーク。だが、開幕直後はなかなか得点を奪えなかった。その中で迎えた7月23日のアウェー新潟戦。前半17分、河野の左クロスに反応し、トップスピードで相手両センターバックの間に飛び込んで最後は右足の裏で合わせた。FWで起用され、フィッカデンティ監督からは常に「前線に走り込め」と言われていた。その動きを実践して初めて得点につなげたのが新潟戦だった。リーグ戦ではここまで新人最多得点記録にあと2つと迫る11ゴール。新潟戦の技ありシュートは「ベストゴールの一つ」と振り返る。

 その後は「今までと違う形で得点が奪えた」と何かをつかんだように得点を量産。アギーレジャパンの船出となった9月の初招集につなげた。そして3戦目にして初先発。しかも憧れの香川と同時に、しかも同じ左サイドで一緒にピッチに立つことになった。「良い動きをすればパスが出てくると思う」。イメージはできている。現代表で2戦連発を決めているのは岡崎と本田、香川だけ。18年W杯ロシア大会のエース候補に名乗りを上げた新星が、思い出の地で2戦連発を決め、アギーレジャパンで不動の地位を築き上げる。

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2014年10月9日のニュース