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女香川だ!19歳増矢 代表初ゴール なでしこ4強導く2発

[ 2014年9月27日 05:30 ]

<日本・香港>前半3分、先制ゴールた増矢は川澄(背番号9)、羽座(左)らに祝福される

仁川アジア大会準々決勝 日本9―0香港

(9月26日 華城競技場)
 なでしこジャパンは26日、仁川アジア大会準々決勝で香港に9―0で快勝し、準決勝に進出した。前半3分にフル代表初招集のFW増矢理花(19=INAC神戸)が国際Aマッチ初ゴールとなる先制点を決めるなど2得点。チームを大勝へと導いた。準決勝は29日に行われ、日本はベトナムと対戦する。

 ストライカーとしての嗅覚が光った。開始3分、吉良のヘディングシュートはバーに阻まれたが、増矢が頭で押し込んだ。3―0の同26分には川澄の右クロスを再びヘディング弾。「なかなか結果が出せなかったけど、惜しいところまでいっていた。結果を出せて良かった」。14日に19歳になったばかりの新戦力が国際Aマッチ5試合目で結果を残した。FWでコンビを組んだ吉良とは同部屋。空いた時間に香港の映像を見て2人でイメージを高めた成果だ。

 確かな技術とクイックネスが武器。佐々木監督は「女性版の香川になってほしい」と期待する。JFAアカデミー福島時代の12年にU―17W杯に出場するなど将来を嘱望された。昨年3月に右膝前十字じん帯を断裂。1年間を棒に振ったものの、懸命のリハビリで帰ってきた。INAC神戸に入団した今季は3月30日の浦和との開幕戦でベンチ入り。4月13日の新潟戦で2得点と覚醒した。目標はACミランの日本代表MF本田圭佑。「チームが苦しい時に点を取るし、強い気持ちを持っている。そういう人になれるように頑張りたい」とプレーを磨き、A代表初選出をつかみ取った。

 W杯連覇を目指すなでしこにとって、FWは最激戦区。大儀見(チェルシー)ら強力なライバルは多いが、来年6月のW杯カナダ大会を見据える。「この大会でしっかりアピールして目標にしたい」。19歳の新星がFW争いに名乗りを上げた。
 
 ◆増矢 理花(ますや・りか)1995年(平7)9月14日、徳島県生まれの19歳。中学、高校時代はJFAアカデミー福島所属。12年U―17女子W杯アゼルバイジャン大会出場。今季からINAC神戸。今月13日の親善試合ガーナ戦でA代表デビュー。国際Aマッチ5試合2得点。1メートル60、53キロ。

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