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大会連覇へ!手倉森J ザック&アギーレ流を“いいとこ取り”

[ 2014年9月12日 05:30 ]

選手に指示を出すU―21代表の手倉森監督

 アジア大会(14日開幕、韓国・仁川)に出場するU―21日本代表は11日、千葉県内での国内合宿を打ち上げた。実戦形式の練習では3―4―3システムを入念にチェックした。A代表のハビエル・アギーレ監督(55)も採用する4―3―3に、前監督のアルベルト・ザッケローニ氏(61)の代名詞と言えるフォーメーションをプラスして、同大会連覇を目指す。

【U―21代表メンバー アジア大会1次リーグD組】

 アギーレ流にザック流を掛け合わせる。この日の練習では、ザッケローニ前監督がACミラン時代にセリエA優勝を果たしたシステムと同じ3―4―3を導入した。手倉森監督は「ザッケローニ監督とも話したことがあるが、攻撃的サイドバックを生かすシステム。同じイメージ。(両サイドバックの)山中、室屋らをどれだけ高い位置にできるか」と意図を説明。基本布陣はアギーレ監督と同じ4―3―3。そこに攻撃的オプションを付け加える狙いだ。

 セットプレーでの破壊力も上乗せする。手倉森ジャパンには1メートル87の西野、1メートル86の岩波、植田と長身センターバックがそろう。4バックでは2人しか起用できないが、3バックなら全員同時に出場させることが可能。「セットプレーの弾を込めている感じかな。点が取れるように。高さを生かすための3バック」と説明した。守備面ではもちろん有効だが、攻撃面でも“日本山脈”は相手の脅威となる。

 フォーメーション以外でも準備を進める。主将はMF大島僚太(21)に決めた。指揮官は「このチームの中では年齢も上。川崎Fでもレギュラークラスでやっている選手。A代表を目指しながら引っ張っていってもらいたい」と期待を込めた。主将をサポートする副主将を2人置くことも明言。着々とチームをつくり上げていく。

 10日の全日本大学選抜との練習試合では0―0で引き分けた。それでも「危機感を持って行く方が好都合」と、前向きに捉える。1次リーグ初戦となる14日のクウェート戦へ向けて「優勝するために初戦をクウェート(食えと)」と得意のダジャレで必勝を期した。布陣の柔軟性を武器に携え、12日に韓国入りする。

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2014年9月12日のニュース