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手倉森ジャパン大丈夫?大学選抜相手に2戦連続勝てず…

[ 2014年9月11日 05:30 ]

前半、U―21代表FW鈴木(右)は大学選抜・高橋の厳しいマークにあう

 アジア大会(14日開幕、韓国・仁川(インチョン))に出場するU―21日本代表は千葉合宿3日目となった10日、全日本大学選抜と練習試合を行い、0―0で引き分けた。6月の大阪合宿で敗れた相手に2試合連続で勝てず、連覇を目指す大会前、最後の実戦で不安を残す結果となった。

【U―21代表メンバー アジア大会1次リーグ日程】

 黒い雲が立ちこめ、時折、雷が鳴った。怪しい雲行きは試合状況とシンクロした。前半34分、中島が右足でシュートを放つもゴールは決まらない。同45分の中島のシュートも枠外へ消えた。4―3―3で開始したシステムは前半途中に4―4―2に変更。しかし、活路を見いだせずに後半は再び4―3―3。後半39分、金森の右足シュートもゴール左に外れ、スコアレスドローに終わった。運動量、出足の鋭さで劣り、大学生1人を除いてプロで固められたチームが、アマチュア相手に2戦連続で勝てなかった。

 試合中、時折ベンチから立ち上がり、選手に指示を飛ばした手倉森監督はやきもきした表情を見せた。「(試合の意図は)個人のコンディションとプレースピードの確認作業。久々に試合をやれたのは良かった」と前向きに話した。一方で中盤でボールを奪われてピンチを招く局面が多かったことには「A代表のベネズエラ戦でも外から内に入れるボールを狙われている。位置が悪ければ(相手の)得点につながる。見ていたら学ばなきゃいけない」と注文を付けずにはいられなかった。

 指揮官が「アジア大会の基本布陣になる」と話す4―3―3の習熟度もまだまだ。大島は「ボールの取りどころや、どう攻めるのかという部分で課題が残った」と振り返った。秋野も「バランスが良くなかった」と手応えをつかめなかった。

 それでも14日の初戦クウェート戦まで残された時間は少ない。手倉森監督は「焦ってもしようがない。これからしたたかに勝つ準備をしないといけない」と修正を誓う。連覇を目指すアジア大会。厳しい結果を糧にするしかない。

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