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香川一転移籍も視野 本命候補はバレンシア、古巣ドルトも食指

[ 2014年8月29日 05:31 ]

日本代表への招集が見送られたマンチェスター・ユナイテッドの香川

 日本代表の招集を見送られたマンチェスターUのMF香川真司(25)が移籍を視野に入れたことが分かった。これまでは世界的ビッグクラブでの定位置争いが自らの成長につながると強調してきたが、考えが一転。ファンハール監督から事実上の戦力外通告とも受け取れる発言を受けたことに加え、アルゼンチン代表MFディマリアの獲得が決定したことで方針転換を余儀なくされた。

 関係者は「新戦力の獲得で考えを変えたようだ。移籍期限ぎりぎりまでどうなるか分からない」と明かした。移籍先の本命はバレンシアで既に水面下で交渉を開始。ここ数年、動向を追い続けるAマドリード、ユベントスも候補に挙がる。28日付のドイツ誌キッカーは今夏にドルトムント復帰の可能性があると報道。ルール・ナハリヒテン紙(電子版)も「香川が退団を希望していなかったためドルトムントも動いていなかったが、ファンハール監督からの批判で香川も考えを変えたようだ」と記した。一方でマンUが香川効果で得た複数の日本企業とのスポンサー契約が移籍のネックとなり、残留の可能性もある。移籍期限の9月1日まで予断を許さない。

 香川は26日に行われた3部ミルトンキーンズとのイングランドリーグ杯2回戦で脳振とうを起こし、前半20分に途中交代。日本協会の原専務理事は「ケガのためにクラブと連絡を取って外させてもらった」と説明した。一方でマンU関係者は「香川自身は次の試合(30日バーンリー戦)は大丈夫だと言っている」と証言。招集見送りは駆け込み移籍を見据えた日本協会側の配慮という可能性もある。香川の動向はアギーレジャパンの今後の強化方針も左右するだけに、目が離せない。

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2014年8月29日のニュース