“激震”再始動の鳥栖　黒星発進の吉田監督「私の力不足が影響」

＜広島・鳥栖＞初陣白星ならず、イレブンに声をかける鳥栖・吉田監督

Ｊ１第１９節 鳥栖０―１広島

（8月11日 Ｅスタ）
　尹晶煥（ユン・ジョンファン）前監督（４１）解任直後の試合を白星で飾れなかった鳥栖。終始ディフェンスラインの選手に指示を出し続けていた吉田恵新監督（４１）は、初采配で結果を出せず「私の力不足が影響した」と責任を負った。

　首位チーム監督の電撃解任に揺れる中、コーチから昇格する形で就任した吉田新監督の初陣は９日のはずだったが台風の影響で２日順延。練習場の問題も含め、難しい日程の中での船出となった。

　選手の動揺も残る中「情熱を持ってブレることなく、ハードワークしていこう」と声を掛けて試合に臨んだものの、見せ場を作れない展開。逆に後半に相手ゴールを許して勝ち点を取れなかったことに「選手の動きを見ると、調整がうまくいかなかったのだと思う」と、コンディションづくりの難しさも口にした。

　それでも何とか首位は守った。今後は前指揮官が育てた「堅守速攻のカウンター」型を継承しつつ「ボールを保持しながら、という部分もやっていきたい」。吉田色も加えながら、悲願の初優勝へ再び走り始める。