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監督解任直後の鳥栖、広島に0-1惜敗…吉田監督の初陣飾れず

[ 2014年8月11日 21:00 ]

<広島・鳥栖> 前半、イレブンにゲキを飛ばす鳥栖・吉田監督

J1第19節 鳥栖0―1広島

(8月11日 Eスタ)
 台風11号の影響で順延となっていたJ1第19節の残り1試合が11日、エディオンスタジアム広島で行われ、指導方針の食い違いなどから尹晶煥(ユン・ジョンファン)前監督(41)を電撃解任した鳥栖が、敵地で広島に0-1で惜敗。首位はキープしたが、吉田恵監督(41)の初陣を勝利で飾ることはできなかった。

 前節首位に立った鳥栖は、7日付で尹晶煥監督を解任。8日にコーチから昇格する形で吉田恵監督(41)が新たに就任した。準備不足のまま翌9日に広島戦に臨むことになっていたが、台風11号の影響で試合が2日順延に。首位チームがシーズン途中に指揮官を解任するという前代未聞の出来事に少なからず選手に動揺が走っていたが、落ち着きを取り戻すには2日間は貴重な時間だった。

 仕切り直しとなった1戦は、吉田新監督にとっては05年まで2年間プレーした古巣・広島が相手。広島の先発メンバーには、森崎兄弟ら当時チームメートとしてともにプレーした選手たちも名前を連ねたが、初優勝を目指すチームは「今までやってきたことを継続するだけ」と一致団結。激震の中で指揮を執ることを決断した指揮官のためにゴールを目指した。

 両チームとも慎重な姿勢でこう着状態が続き、前半を0-0で折り返した後半、均衡を破ったのは広島だった。36分、MF柏のペナルティエリア左サイドからのクロスにゴール前のFW皆川が頭で合わせて先制。ルーキーの1発にスタンドが揺れた。

 先制を許した鳥栖は終了間際のCKで、GK林も攻撃参加するなど勝利への執念をみせたが1点は遠く、そのまま終了となった。

 広島は3試合ぶりの勝利で、優勝戦線に踏みとどまった。

 

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2014年8月11日のニュース