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杉本 ロスタイム同点弾!「セレッソ引っ張れ」柿谷ハッパに応えた

[ 2014年7月20日 05:30 ]

<C大阪・横浜>後半ロスタイム、杉本(中)は同点ゴールを決める

J1第15節 C大阪2―2横浜

(7月19日 ヤンマー)
 窮地を救う者をエースと呼ぶなら、C大阪FW杉本はその称号の資格者だ。先制しながら後半の14分間に2失点。リーグ戦4連敗がよぎった後半ロスタイムだった。

 GK金鎮鉉(キムジンヒョン)からの力強いキックに「思いっきり蹴るモーションをしたから」と最前線の杉本が反応した。敵陣まで蹴り込まれたボールを受けると、あとは相手GKとの勝負。「オレが点を取らないと、誰がとんねん」と鼓舞して右足を振り抜くと、右ポストに当たりながらゴールマウスに吸い込まれた。4月29日以来のリーグ戦3得点目は貴重な同点弾。ペッツァイオリ監督にリーグ戦初の勝ち点をもたらした。

 柿谷がスイス1部バーゼルへ旅立つ直前の前節は同じような展開で逆転負けした。その柿谷から「セレッソを引っ張って行ってほしい。(西沢)アキさんのようになれ」とハッパをかけられた21歳は同じ轍(てつ)を踏まなかった。柿谷と同じ下部組織出身で、C大阪だけではなく日本の将来のエースを期待される男は「もう(柿谷は)去った選手。セレッソには関係ないですから」と言い放つほど自覚を漂わせた。

 反省点は多い。初めてコンビを組む選手もいた影響で前線の迫力は感じられなかった。指揮官も「われわれがしたいサッカーができなかった」と消化不良を嘆く。だがFWフォルランもW杯後初出場し、力強いミドルシュートを披露。何より背番号20に覚醒の予感がある。このドローを反撃のきっかけにしたい。

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2014年7月20日のニュース