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オランダ 3位決定戦で3発快勝 ブラジル立て直せず屈辱連敗

[ 2014年7月13日 06:53 ]

<オランダ・ブラジル>前半3分、PKを決めたファンペルシー(手前)に抱きつくカイトとブリント(AP)

W杯ブラジル大会3位決定戦 オランダ3―0ブラジル

(7月12日 ブラジリア)
 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会第24日は12日(日本時間13日)、3位決定戦が行われ、オランダはブラジルと対戦。前半3分にPKで先制すると同17分にも追加点を奪うなど3―0で快勝した。オランダは準優勝した前回10年W杯南アフリカ大会から今大会は同国初の3位でのフィニッシュとなった。

 先発メンバーはオランダが試合前の練習でスナイダーが右太腿を痛めたため、デグズマンが急きょ出場。ボランチのデヨングに代えクラシーが起用された以外は準決勝アルゼンチン戦と同じメンバーが名を連ねた。一方のブラジルは準決勝ドイツ戦から6人が入れ替わり、累積警告による出場停止が明けたチアゴ・シウバ主将が復帰。攻撃陣は4―2―3―1の2列目でオスカルを除く2人が外れ、ラミレス、ウィリアンが入り、1トップにはフレッジに代えジョーが起用された。

 オランダは前半2分、ショートカウンターからロッペンがドリブルでペナルティーエリアに侵入。追いかけたブラジルのチアゴ・シウバに手で倒されPKを得た。これをファンペルシーが左足でゴール右隅に蹴り込み同3分に先制した。

 試合前、ブラジルのフェリペ監督は警戒する選手にロッベンを挙げ、対策を練ったことを明かしていたが、その相手にあっけなくやられてしまった。

 オランダは同17分にも右サイドからのクロスのクリアボールをゴール前のブリントがフリーで拾うと、楽々とゴールに流し込みリードを2点に広げた。

 7点奪われ大敗した準決勝ドイツ戦同様、立ち上がりに失点したブラジル。同22分にはオスカルがドリブルで自ら持ち上がり右足でシュートを放ったがGKに阻止された。同38分にも右サイドでのFKをニアサイドのグスタボが頭で角度を変えたが、ゴールマウスを捉えられなかった。

 ブラジルは後半開始からグスタボに代えフェルナンジーニョを投入。逆転を狙うが、逃げ切りを図るオランダの守備を崩せず時間だけが過ぎていく。

 オランダは同46分にもワイナルダムがダメ押しの3点目。さらにファンハール監督は今大会初出場のGKフォルムを投入し、全23選手を今大会で起用する効率的な采配を見せた。

 オランダは準決勝からブラジルより1日少ない中2日で3位決定戦を迎えたが、元気のないホスト国ブラジルに最後まで得点を許さず完封勝ち。PK戦は公式記録上は引き分け扱いとなるため、今大会を5勝2分けと同国史上初の無敗で終えた。

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