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メキシコ“誤審”めげずに3発完勝!6大会連続16強

[ 2014年6月25日 05:30 ]

<クロアチア・メキシコ>後半27分、マルケスの先制ゴールに大喜びのメキシコイレブン(AP)

W杯1次リーグA組 メキシコ3―1クロアチア

(6月23日 レシフェ)
 怒とうのゴールラッシュは、メキシコサッカーの精神そのものだった。相手の運動量が落ちた後半27分から10分間で3得点の猛攻。6大会連続の16強入りを決め、ゴールのたびに巨体を揺らしてガッツポーズを繰り出したエレーラ監督は「この素晴らしい夜を楽しみたい」と喜びに浸った。

 気温26度、湿度82%と高温多湿なレシフェで前半は0―0。両サイドからの切り崩しを図るクロアチアに対し、体力を惜しまずに動き回って失点を防いだ。後半は消耗戦の様相を呈していたが、メキシコイレブンの足は止まらなかった。

 チームを勢いづけたのが、02年日韓高いからW杯4大会連続で主将を務めるマルケスだ。27分、左CKから頭で先制点を奪った。3分後にグアルダドが追加点を奪うと、同37分には途中出場のエルナンデスがダメ押し。グアルダドは3大会連続得点となった35歳の主将に「相手は彼に引退してもらいたいだろうね。まるで23歳のようなプレーぶりだったよ」と脱帽。メキシコはボール保持率が45%、パス成功率は69%(クロアチア74%)といずれも相手を下回りながら総走行距離108・242キロ(クロアチアは103・741キロ)で上回り、走り勝った。

 初戦のカメルーン戦では度重なる微妙な判定に泣かされながらも1―0で勝利。この日もペナルティーエリアで相手ハンドを主審に2度見逃される憂き目に遭いながら、心は折れなかった。試合後は家族との晩さんで、29日(日本時間30日)のオランダ戦へ英気を養った。86年大会以来の8強進出へ、中米の雄は突っ走り続ける。

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