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C大阪ペッツァイオリ監督が初指導 選手把握へ早速紅白戦

[ 2014年6月18日 05:30 ]

南野(左)に指示を与えるC大阪のペッツァイオリ新監督

 巻き返しへ、新体制が始動した。和歌山・串本でキャンプを行っているC大阪のマルコ・ペッツァイオリ新監督(45)が17日、初めてチームを指揮した。午後の練習では選手の特徴を把握するため、いきなり紅白戦を敢行するなど精力的な動きを見せた。私生活では7人の子どもを持つ“ビッグダディ”指揮官が、リーグ戦で暫定13位と低迷するチームを立て直すために奮闘する。

 再建を託された指揮官が、ハイピッチ調整を展開した。雨が降りしきる午後練習で、ペッツァイオリ新監督は「自分のポジションで、どうプレーするのかを見たかった」と8分×4本の紅白戦を実施。いきなりの実戦で気迫あふれる動きを見せた選手を横目に「みんな気持ちが入っていた。テクニックや創造性ある選手も、多々いたと思う」と満足げにうなずいた。

 特定の選手を挙げることは控えたものの、1トップに入ったFW南野を「オフェンシブな部分のクオリティーが高い」と絶賛。初日から個々の特徴を把握し「徐々に信頼関係もできてきている。サポーターの皆さんが楽しめるサッカーをしたい」と、午前も含め計4時間の練習初日で得た確かな手応えを口にした。

 07年から10年にかけ、生まれ育ったドイツのアンダー世代の代表監督を歴任。FWゲッツェら当時の教え子がA代表としてブラジルW杯でプレーするなど育成手腕にも定評がある。

 5男2女の父親で、11年にドイツ1部ホッフェンハイムの指揮官を退いてからは子育てにも力を注いだという知将は、監督を引き受けた理由を「素晴らしいユースやアカデミーがある。若い選手を育てたい」と明言。前日深夜のW杯ドイツ戦も「大事な日の前日だから、前半だけ見て寝たよ」と心はすでに桜色に染まっている。クラブへの愛情もたっぷりの“ビッグダディ”が、才能豊かな「ペッツァイオリ・チルドレン」を育てながら、チームを浮上させていく。

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2014年6月18日のニュース