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長谷部 ピッチで選手を鼓舞したい!!フル出場志願

[ 2014年6月18日 06:01 ]

バランスボールの上で吉田(右)と話す長谷部。左は川島

 完全復活を目指すボランチ長谷部が、ギリシャ戦へフル出場を志願した。米合宿で右膝を中心に体に張りが出たことから、全体練習に本格合流したのは8日。先発した初戦コートジボワール戦は後半9分に途中交代を命じられた。決勝トーナメント進出へ崖っ縁で迎える第2戦。「フル出場は可能なのか?」と報道陣に問われると、責任感の強い主将は熱い思いを口にした。

 「監督が決めることだけど、自分としては全然大丈夫。チームとして攻撃的なサッカーをすることにブレはないし“ここでやらなくていつやるの?”という雰囲気」とキッパリ語った。故障明けの影響で54分間の出場にとどまった初戦。後半19分、21分と続いた失点シーンをベンチから見届けるしかなかった。ただ、前半途中から相手に主導権を握られていただけに「試合がうまくいかないときにリーダーシップを取るのが自分の役目。責任を感じている」と悪い流れを断ち切れなかったことを悔やんだ。

 コートジボワールに押し込まれた展開の中で、「ボランチの重心が低すぎた。(ボランチの)一人を前に押し上げる勇気が足りなかったし、全体的にもう少し前への意識が必要」と修正点は明確になった。中盤以下の選手が引いてしまったことにより、最前線でプレスをかける大迫と本田が孤立。これが連動性を欠く大きな要因となった。ザックジャパンがチーム立ち上げから掲げてきたのは、ラインを上げ、高い位置でボールを奪う攻撃的なサッカー。あらためて前に出ていく重要性を痛感した。

 負ければ1次リーグ敗退が決まる可能性もあるギリシャ戦。もう同じ失敗は許されない。「開き直って…という言葉が合っているのか分からないけど、切り替えるしかない。勝ちに近づく一番の方法は、自分たちのプレーをすること」。16日の練習もフルメニューを消化するなど、コンディションはさらに高まった。4年間、チームの先頭に立ってきた覚悟と信念を胸に、大一番のピッチに立つ。

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2014年6月18日のニュース