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テロ警戒のナイジェリア W杯代表戦PV禁止に

[ 2014年6月16日 15:25 ]

 イスラム過激派ボコ・ハラムによるテロが相次ぐナイジェリア。サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に代表チームが出場するが、人が集まる場所は格好の標的になる。初戦となる対イラン戦を16日(日本時間17日)に控え、国内ではパブリックビューイング(PV)が禁止された地域もある。

 「国民にW杯を見させないためじゃない。彼らの命を守るためだ」。ナイジェリア軍高官は11日、北東部アダマワ州でのPV禁止について説明した。政府は首都アブジャの市民にもPV会場での観戦を避けるよう呼び掛けている。

 ボコ・ハラムは4月に学校を襲撃し女子生徒200人以上を拉致。その後もテロを繰り返し、中部ジョスやアダマワ州でサッカーのテレビ観戦会場を狙った爆破テロを起こした疑いが持たれている。

 前回2010年のW杯南アフリカ大会では、ウガンダの首都カンパラのレストランで爆破テロがあり、決勝戦をテレビ観戦していた客ら70人以上が犠牲になった。ソマリアのイスラム過激派アルシャバーブが犯行を認めた。

 アルシャバーブによる爆破テロが相次いでいるケニアの日本大使館は、在留邦人に自宅での観戦を勧めている(共同)

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2014年6月16日のニュース