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準備に問題なかったか…日本を苦しめた“対策”以上の蒸し暑さ

[ 2014年6月16日 10:00 ]

<日本・コートジボワール>試合に敗れ引き上げる日本代表イレブン(AP)

W杯1次リーグC組 日本1―2コートジボワール

(6月14日 レシフェ)
 恐れていたことは現実となった。日本が屈したレシフェの夜は気温26度、湿度77%、時折強い雨がピッチを濡らした。思った以上にきつかったのは蒸し暑さ。それはコートジボワールだけでなく、米国タンパで「暑熱対策」を施してきた日本代表も同じだったようだ。

 試合後、酒井高がぽつりと言った。「タンパの暑さはからっとして日差しが強い。ここはじめっとして、苦しい暑さ。まるで違う」。日本選手のユニホームは瞬く間に汗の染みをつくり、顔を濡らしたのも雨だけではなかった。準備段階に問題はなかったか。

 もう一つ、5月下旬からW杯に向けた強化試合は3試合組まれた。キプロス、コスタリカ、そしてザンビア。W杯出場国はコスタリカだけ。それもFIFAランク28位と日本にとって完全なる「格上」ではない。どの試合も日本代表が主導権を握ることができる相手だった。

 だが、コートジボワール戦のボール支配率は43%対57%。主導権を握られた中での一戦となった。慣れない環境に立たされた日本代表の面々は明らかに混乱していた。もう一度繰り返すが、準備段階に問題はなかったか。

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2014年6月16日のニュース