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コスタリカ死の組で大番狂わせ 21歳キャンベル立役者

[ 2014年6月16日 05:30 ]

<ウルグアイ・コスタリカ>後半、同点ゴールを決めボールをユニホームの中に入れ喜ぶキャンベル(AP)

W杯1次リーグD組 コスタリカ3―1ウルグアイ

(6月14日 フォルタレザ)
 W杯優勝経験のある強豪3チームがひしめくD組で、コスタリカが番狂わせを起こした。2日の親善試合で日本に1―3で敗れるなど“死の組”で1弱とみられていたが、前回4位のウルグアイに3―1で逆転勝ち。1得点1アシストで波乱の立役者となった21歳のキャンベルは「勇敢に勝ちを狙った結果。驚きはない」と言い放った。

 前半を終えて0―1だったが、後半に入って攻撃に比重をかけ、3点を奪取。その中心に新鋭キャンベルがいた。後半9分、右クロスからのこぼれ球をフリーで受けると左足を振り抜き、同点ゴール。「もうすぐ息子が生まれる。W杯で誕生を祝えるのは最高」と得点後にはユニホームの中にボールを入れて夫人の妊娠を表現し“おしゃぶりポーズ”も披露。勝ち越し後の39分にも正確なパスで3点目を演出した。

 才能を買われ、10代でイングランドの強豪アーセナルに加入。その後、出場機会を求めて欧州各国を渡り歩き、現所属のオリンピアコス(ギリシャ)では欧州CLにも出場した。ピント監督も「攻守にいいリズムをもたらした」と評価。16強入りした90年イタリア大会以来の決勝トーナメント進出へ、今大会の“ラッキーボーイ候補”に躍動の予感が漂った。

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2014年6月16日のニュース