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ギリシャ「悲劇」3失点 日本と同じく崖っ縁

[ 2014年6月16日 05:30 ]

<コロンビア・ギリシャ>チャンスでミスをして顔を覆うパナギオティス(AP)

W杯1次リーグC組 ギリシャ0―3コロンビア

(6月14日 ベロオリゾンテ)
 神話は崩壊した。欧州予選ではプレーオフ2試合を含む12試合6失点。8試合で無失点と堅守を誇ったギリシャが、まさかの3失点完敗だ。W杯後の退任が決まっているサントス監督は「悲劇だ。状況を悪くする敗北」と厳しい言葉を並べた。

 前半5分、左サイドへのロングフィードを通された。クロスボールに反応したアルメロにはマークを外され、グラウンダーのシュートで1点目を失った。後半13分はゴール前に流れた左CKを、グティエレスに詰められて追加点を許す。サイドを崩され、セットプレーにも対応できない。常に人数をかけて対応したが、連係不足を露呈した。

 さらに指揮官にため息をつかせたのが、後半ロスタイムに失った3点目。ドリブルで中央に切り込まれ、ハメス・ロドリゲスにダメ押しされたシーンについて「全員ではないが、何人かはW杯という大会を分かってなかったようだ」と指摘した。集中力を切らせてカウンターを許し、不用意に失った1点。得失点差の重要性を分かっているのか、と言いたげだった。

 戦前から不安視された攻撃面でも、連係を欠いて無得点。後半にはゲカスのシュートがクロスバーを叩く不運もあったが、最後まで相手の守備陣形を崩せなかった。体調不良で後半に投入されたエースのミトログルも、劇的な変化を与えられなかった。ボール支配率は54%、シュート数はコロンビアと同じ12。数字上は互角以上でも結果には決定的な差が生まれた。

 19日(日本時間20日)に対戦する日本同様に第2戦は白星が至上命令となったギリシャ。肩を落とすイレブンの中、コネは「(日本は)組織的なチーム。きょうよりも難しい試合になる」と警戒を強めた。

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2014年6月16日のニュース