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コートジ ラムーシ監督ドログバ温存策的中「全てが変わった」

[ 2014年6月16日 05:30 ]

途中出場したコートジボワールのドログバ(AP)

W杯1次リーグC組 コートジボワール2―1日本

(6月14日 レシフェ)
 豪快なゴールも、華麗なアシストもない。絶大な存在感だけでピッチを支配した。ベンチスタートだったエースのドログバが後半17分にピッチに立つと「エレファンツ」の愛称を持つコートジボワールが一気に波に乗る。2分後にボニー、さらに2分後にジェルビーニョがゴールを奪って逆転勝ち。ドログバは「美しい勝利だ!チームを有利な状況にすることが、俺にとって大事なことだったんだ」と胸を張った。

 ラムーシ監督の采配が的中した。「ベンチスタートは戦略であり、状態を考慮した」。膝、太腿に不安を抱えるドログバに、スタジアムに到着してから先発落ちを告げた。「もちろん、彼は失望していた」と明かしたが、エースは屈強な肉体を生かしたボールキープや、自身にマークを引きつけることでチームに貢献。「ドログバが入って全てが変わった」とフランス人指揮官も絶賛した。

 前回W杯南アフリカ大会直前の日本との強化試合で、ドログバはDF闘莉王と接触して右腕を骨折した。本番ではベストパフォーマンスを発揮できず、2大会続けて1次リーグで大舞台から去った。あれから4年。因縁の相手を粉砕したエースが、エレファンツを決勝トーナメントに導く。

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2014年6月16日のニュース