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城氏見つけた3つの必勝方程式 本田のミドル、前線からプレス…

[ 2014年6月15日 08:05 ]

さあW杯初戦へ!ペルナンブコ・アリーナでダッシュする本田

W杯1次リーグC組 日本―コートジボワール

(6月14日 レシフェ)
 1次リーグ突破に向けて重要なウエートを占める初戦で難敵コートジボワールに勝つためには何が必要なのか。元日本代表FWでスポニチ本紙評論家の城彰二氏(38)がレシフェでの取材を踏まえて分析。(1)間合いを詰める守備(2)前線からのプレス(3)本田のミドルシュート、という3つのポイントを挙げた。

 コートジボワールの要注意選手はドログバ、ジェルビーニョ、ヤヤ・トゥーレだ。ドログバは全盛期に比べて動きの量が減ったが、体が強くボールをコントロールしながらシュートに持ち込むパターンを持っている。シュートの感覚も独特で右足も左足も精度が高い。ジェルビーニョは相手を置き去りにするスピードがあり、ヤヤ・トゥーレはパスを供給する司令塔で30~40メートルから強烈なミドルシュートを打てる。

 日本はDFラインを高く保って全体をコンパクトにしてスペースを与えない、これまでの守り方を徹底した上で相手の個の強さを封じるため、いつも以上に距離を詰めて前を向かせないことが重要だ。ザンビア戦もそうだったが、相手はリーチがあるので日本と同じ感覚でボールを奪いにいくとかわされる。とにかく間合いを詰めなければいけない。ジェルビーニョに関してはサイドから中央へ切れ込む動きが多いのでマークの受け渡しにも注意しなければならない。

 一方コートジボワールの守備陣は連係に弱点がある。DFラインでボールを回している時に高い位置からプレスをかければミスが出る。ただ組織的にプレスに行かないと効果はない。ザンビア戦ではボールの取りどころが明確になっていなかった。そこが修正できているかが焦点になる。

 日本のキーマンは本田だ。本田にボールが収まれば、岡崎や香川が動きだして次の展開につながる。問題はコンディションだけ。体調が戻れば彼を中心にパスが回る。そして期待しているのがシュート力だ。アフリカのGKは手足が長く、反応も良いが、キャッチングに難がある。本田はパワーがあるだけにミドルシュートが有効な武器となる。はじいたところを誰かが押し込む可能性もある。直前の試合ではシュートの意識が低かった。積極的に狙ってほしい。

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2014年6月15日のニュース