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ザックJ“勝機”見えた!堅守崩壊ギリシャ、決定力も欠く

[ 2014年6月15日 05:31 ]

<ギリシャ・コロンビア>終了間際にコロンビアのロドリゲスにゴールを決められたギリシャのGKカルネジス(AP)

W杯1次リーグC組 ギリシャ0―3コロンビア

(6月14日 ベロオリゾンテ)
 1次リーグC組は14日(日本時間15日未明)のコロンビア―ギリシャ戦で幕を開け、19日の第2戦で日本と対戦するギリシャは0―3でコロンビアに敗れた。ギリシャは伝統の堅い守りで世界ランキング8位の格上に挑んだが、開始6分に早々と失点。課題だった攻撃では決定力を欠いたままだった。日本にとっては戦術面で参考になる一戦となった。
【試合結果 C組順位表&日程】

 伝統の堅守を崩す方程式は、確かに存在した。前半6分、センターライン付近からのロングフィードを左サイドに入れられると、クロスに反応したアルメロにマークを外され、グラウンダーのシュートでゴールネットを揺らされた。サイドからの崩しと攻撃のテンポアップに、ギリシャは明らかな弱さを見せた。

 「コロンビアは我々からゴールしなければいけないが、それはとても難しいだろう」。欧州予選では8勝1分け1敗。10戦4失点はグループ最少という堅守ぶりに、この日はベンチスタートだったDFツァベラスはそう豪語していた。しかし、あっけなく先制を許すと、後半13分にも左CKから失点。ディフェンスに人数を掛けたが、逆にマークがあいまいになり、失点シーン以外にも何度も決定機をつくられた。

 一方の攻撃面でも、課題の決定力不足は解消できず。前半は相手の4本を上回るシュート7本、ボール保持率は59%を叩き出したが、相手陣に攻め入っても攻撃のテンポは上がらなかった。後半にはギリシャ人として欧州CLで初のハットトリックを達成したミトログルが投入されたが、劇的な変化は生み出せず。逆に膝に不安を抱えるエースの不調をさらす形となった。

 「守りに徹していても、我々は負ける。だからギリシャにとって最も重要なのは、チームそのものだ。(DF)4人だけでプレーするわけではない。私は望む結果を得られると信じている」。今大会限りで退任が決まっているサントス監督が、そう宣言して臨んだ初戦で痛い黒星。後半ロスタイムにも3点目を決められた。日本との第2戦では勝ち点3を狙うために攻撃に出る必要がある。日本にとっては守りを固める相手より攻略しやすくなるだけに、追い風となることは間違いない。

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2014年6月15日のニュース