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麻也、PK警戒…人ごとじゃない開幕判定PA内「より慎重に」

[ 2014年6月15日 05:48 ]

公式練習をする大久保(手前)と吉田

W杯1次リーグC組 日本―コートジボワール

(6月14日 レシフェ)
 ペナルティーエリア内は熱く、そして何より冷静に!最終ラインを統率する吉田麻也(25=サウサンプトン)がいち早く今大会のトレンドに反応した。「PK判定の基準はその国によって基準が違う。国際大会では統一されるので何試合か見られるのはいいと思う。この数試合を見て感じるのは“より慎重にいく”ということ」。自身に言い聞かせるように話した。

 開幕戦でブラジルのFWフレッジが倒されたとして西村雄一主審が下したPK判定には国際的に賛否両論が湧き起こった。吉田にとって人ごとではない。ファウルを取られたクロアチア代表DFがサウサンプトンのロブレンだった。「チームメートとしては残念。イングランドでは絶対にファウルにならない。ただ判定を批判するつもりもないし、ただ、それもサッカーの一つ」。開幕戦でのPK判定は今大会の基準となり得る。だからこそ慎重を期す。

 直前2試合で4失点。合宿地イトゥでの最後の戦術練習ではマークのずれなど守備の修正に多くの時間を費やした。ヤヤ・トゥーレ、ジェルビーニョらコートジボワールの前線にはタレントがそろう。ゴールに近いエリアでのファウルはたとえPKでなくとも即、失点の危機につながる。渦中のロブレンはPK判定に対し「泣きたい。スキャンダラスだ」と話していたと報じられ、同僚の無念を最大の教訓とする。

 ザッケローニ監督も初戦前のミーティングで通達する方針を示した。「PKは90%が得点になる。ブラジル戦の基準が今大会の基準となるかは分からないが、選手には注意を要求する」。指揮官は今大会にはフレッジのようにPKの誘発が巧みな選手が多いという印象を持っており、さながら“PK警報”となる。いよいよ運命の初戦。無用な失点は許されない。

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2014年6月15日のニュース