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遠藤 鹿実魂で日本代表W杯最年長弾だ!ゴン超えへ更新に意欲

[ 2014年6月9日 10:50 ]

W杯での最年長ゴールを狙う遠藤

 チーム最年長となるMF遠藤保仁(34)は感慨深げにブラジルの地を踏んだ。サッカー王国には鹿児島実時代に、2度にわたって短期留学した経験がある。今大会で得点すれば、98年フランス大会で中山雅史が30歳9カ月3日で挙げた日本代表のW杯最年長ゴール記録を塗り替える。遠藤は「やるべきことをやった上で得点に直結する仕事がしたい」と更新に意欲を示した。

 フロリダ合宿で暑熱対策を終え、あとは初戦コートジボワール戦に向け、状態を整えるだけになった。戦える体ができたことに自信を深めるとともに心の奥に確信もある。「最後は気持ち、根性のあるヤツが走れるんで」。原点は、過酷な練習を3年間積んだ高校時代。当時の監督だった松沢隆司氏(73=鹿児島県サッカー協会副理事)が「あの頃は走る練習を強調していた」と語るように、夏休みに100メートルダッシュ30本という過酷なメニューも普通だった。

 一緒に滝行をするなど苦楽をともにした先輩もブラジルまで応援にやってくる。1学年上で、背番号10を背負った井上賢治さん(35=自営業)がコートジボワール戦、ギリシャ戦を現地で観戦予定。“鹿実魂”を燃やす材料がそろった。「自陣に重心を張るのは日本のサッカーじゃない」と攻撃的な姿勢を打ち出す背番号7。熱い声援をバックに、機を見て前線へと駆け上がる。

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