×

長友 2度目のW杯へ自信の宣言「トップ目指す」

[ 2014年5月15日 05:30 ]

イベント前にファンサービスに応じ子供たちと写真に納まる長友

 インテル・ミラノの日本代表DF長友佑都(27)が13日、W杯ブラジル大会での優勝を誓った。ミラノで開催されている日本の映画祭で自身が監修したアニメ映画「ゆうとくんがいく」が先行上映され、舞台であいさつ。メンバー選出後、初めて公の場でメディアに対応し、W杯に懸ける熱い思いを訴えた。

 2度目のW杯。今や世界的なサイドバックに成長した長友の表情からは自信がみなぎっていた。

 「トップを目指す。10年のW杯が終わってから4年間、ここまで強い思い、信念を持って、一つのものを目標にしてやってきたことが今までなかった。そのぐらい勝ちたいという強い思いがこの大会にはあります」

 これまでも繰り返してきたW杯優勝をあらためて宣言した。前回南アフリカ大会が行われていた際はFC東京に所属していたが、その後にチェゼーナからインテル・ミラノへ順調にステップアップ。現在はイタリア屈指の名門でキャプテンマークを巻くこともある。周囲も認める急激な成長。だからこそブラジルで見せたいイメージがある。

 「自分の中で抱いている、凄く大きいものがある。日々、頑張っている子供たちに対して、諦めなければ夢はかなうということを伝えたい」

 言葉は上映会に参加した子供たちに向けられていたが、日本代表に重なる部分もあった。W杯優勝を目標に掲げる一方でザックジャパンは本田や香川ら主軸がクラブで苦戦。不安な材料もあるが「どんなにネガティブな壁が自分の前に立ちはだかったとしても、乗り越えれば自分の成長になる。結局はポジティブな出来事、壁なんです」という前向きな言葉に苦境克服への信念がうかがえる。「常にポジティブな思いで子供たちには戦ってほしい。それを僕はピッチ上で表現したい。夢は自分の中にあるということを、まず伝えたい」。それは自身がチームを引っ張り、チームを好転させる存在になるという決意表明でもあった。

 31日から日本でも公開される「ゆうとくんがいく」はイタリアでプレーする主人公の少年が諦めずに努力し、困難な壁を乗り越えていく物語。現実世界の“ゆうとくん”も必ず夢をかなえる。

続きを表示

2014年5月15日のニュース