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憲剛 公式サイトで心境告白「あの喪失感一生忘れられない」

[ 2014年5月14日 14:03 ]

2大会連続出場を逃した中村

 W杯予備登録メンバーに選出された川崎FのMF中村憲剛(33)が13日、自身の公式サイトで複雑な心境を語った。

 W杯日本代表入りは逃し、「(代表発表翌日の)朝4時まで眠れませんでした」「この4年、ここに入るためにいろいろと頑張ってきたんだなって。そこに入れない、行けないって決まった時のあの喪失感は一生忘れられないと思います」とショックを隠さず、「これは怒られてしまうかもしれませんが、本当に一瞬、一瞬ですがどうでもよくなりました。ACLもリーグ戦も何もかも」とまで思いの丈を吐露した。

 それでも、「どんなに最高な日でも、どんなに最悪な日でも、必ず次の朝は来るわけで。練習があったり、試合があったり、奥さんと話したり、子どもたちと話したりと日常に触れていきながら少しずつこの事実を消化していけるのかなと今は思っています」と現実を受け止めつつある。

 チームメートのFW大久保嘉人(31)がサプライズ代表入りする一方で、中村の落選を残念がる声も多い。「たくさんの皆さんが、こんな俺の落選を悲しんでくれて、話題にしてくれたこと周りから聞きました。J2から始まったプロサッカー人生、あれから12年経ち今年で34歳になるサッカー選手がここまで期待されたこと。サッカー選手してこれほど嬉しいことはありません」と期待されている喜びを語りつつ、だからこそ「その期待に感謝するのと同時に、その期待に応えられなかったことが本当に悔しいです」とした。

 14日にはACLの決勝トーナメント1回戦第2戦のFCソウル戦が控える。「ACLの公式練習でボールを蹴ったら、その瞬間は落選したことを忘れていました。ああ、サッカーって楽しいなって。サッカーって凄いなって。だから、ボールがあれば、サッカーがあれば俺は前を向いていけると思っています。今まで辿ってきた道は間違っていなかったと思うし、今までやってきたことに悔いは一切ないので」と前向きに切り替えた。

 代表入りは逃したものの、13日に予備登録メンバー入りが発表された。「でも、呼ばれるということは、23人のメンバーに何らかのアクシデントがあるということです。俺はそれを望みたくはない。でも過去の例を見ても何が起こるかわからないのがW杯です。だから、その時のためにしっかり準備をしておくのは登録メンバーに入った者の義務だと思います」。実力が評価されてのメンバー入りとは言え、いざ呼ばれるときのことを考えると複雑な思いも交錯する。

 川崎F一筋でプレーしてきた中村は最後にサポーターへの謝辞も。「最後に、いつもどんな時も温かく見守ってくれるフロンターレのサポーターの皆さん、最後まで応援と後押し本当にありがとうございました。楽しみにしてくれていたと思いますが、期待に応えられずすいませんでした」と感謝と謝罪をし、「ここまでもそうでしたが、これからもフロンターレの勝利の為に一生懸命頑張ります」と締めた。

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