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C大阪 柿&フォル競演弾で逆転勝ち!ACL3大会ぶり1次L突破

[ 2014年4月24日 05:30 ]

山東戦の後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶC大阪・フォルラン

 ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)は23日に各地で1次リーグ最終戦が行われ、E組のC大阪はアウェーで山東魯能(中国)に2―1で逆転勝ちし、同組2位で3季ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。後半1分にFW柿谷曜一朗(24)のゴールで追いつき、2分後にFWディエゴ・フォルラン(34)が勝ち越し弾を決めた。F組の広島はホームでセントラルコースト(オーストラリア)を1―0で下して2位となり、3度目の出場で初の1次リーグ突破となった。決勝トーナメント1回戦は5月6日に始まる。

【試合結果 E組順位表 決勝トーナメント】

 全員で逆境を乗り越えた。ダブルエースのアベック弾が、戦い続けた90分間の結晶だった。後半開始直後の30秒、山口のパスを長谷川がスルーし、連動していた柿谷がペナルティーエリア内に進入。GKとの1対1を冷静に左足で沈めて同点に追いつく。2分後にはDF丸橋のクロスを受けたフォルランが右足を一閃(いっせん)。わずか3分間で逆転に成功した。

 「俺らは勝たなあかんかったんで。全員で攻撃して全員で守って全員で勝ち取った」と柿谷。フォルランも「イチバン、ナイス。チーム全体の力だった」と笑みを浮かべた。日本代表候補のFW南野が出場停止。浦項戦で退席処分を受けたポポヴィッチ監督も不在の中、3月23日のJ1鹿島戦以来となる公式戦7試合ぶりの勝利で、3年ぶりの16強進出を決めた。

 過酷なアウェー。試合2日前の練習では関係者しか立ち入れないエリアにビデオカメラを回す不審者が出現した。練習は公安当局の指導で打ち切られるなどシュート練習すらままならなかった。

 “疑惑の笛”にも勝った。前半19分のPKを取られた場面、山下はボールにスライディングをしたはずだった。主審は1日の広島―FCソウル戦で試合終了間際に広島に不利なPK判定を2度も下したカタールのマッリ氏。山口が「レフェリーが広島戦の人だというのは頭にあった。(失点後も)バランスを取っていこうとみんなで話していた」と語ったように厳しい判定にも気持ちが折れることはなかった。

 8強を懸けた相手は前年覇者の広州恒大に決まった。「きょうのゲームをきっかけに勝利を積み重ねていきたい」とフォルラン。激闘の末に勝ち取った1勝から、C大阪が息を吹き返していく。

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