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W杯に高校生帯同!練習メンバーに東京五輪世代から2人選出へ

[ 2014年4月19日 05:30 ]

W杯ブラジル大会の直前合宿に現役高校生を帯同させることを明かした日本サッカー協会の原専務理事

 日本サッカー協会の原博実専務理事(55)は18日、W杯ブラジル大会の直前合宿で日本代表に帯同するトレーニングメンバー2人を、20年東京五輪世代の現役高校生から選出する意向を明らかにした。都内で各クラブの強化担当者を集めた会議で説明し、承諾を得た。未来の代表候補生をA代表とともに行動させることで、6年後に自国開催される祭典に向けて英才教育を施していく。

【W杯日程】

 W杯ブラジル大会への準備期間が、東京五輪への強化期間にもなる。原専務理事は「(会議で)東京五輪世代の高校生2人を連れていきたいと説明した。紅白戦とかで誰かが出ない時にコーチが(ピッチに)入るよりはいろいろな面でプラスになる」とトレーニングメンバーとしての高校生帯同を明言。期間は5月下旬に始まる国内合宿から米国フロリダ州タンパ近郊での事前合宿までの約20日間になるという。

 10年W杯南アフリカ大会ではW杯メンバーから外れたMF香川(当時C大阪)やFW永井(同福岡大)ら4人がサポートメンバーとしてチームに同行。しかし、原専務理事は「3年後に彼らと話す機会があった。“いい経験だったけど苦しかった”と話していた」と振り返り、代表選手との間に“一線”があるサポートメンバーのモチベーション維持に問題があることを認めた。今回のW杯に向けてはU―21とU―19の両代表がA代表と同じ時期に活動し、両年代からの招集は困難。そのためA代表の刺激をより若い年代に与えることで東京五輪での飛躍につなげる方針に切り替えた。

 東京五輪が従来通り原則23歳以下で開催されることを想定し、プロ契約前の97年1月1日以降生まれが対象。昨年16強入りしたU―17W杯のメンバーではDF坂井大将(大分U―18)やMF小川紘生(浦和ユース)らがいる。原専務理事は「五輪で主力になるであろう選手で“このあたりかな”というのはある。性格も考慮するし、複数のポジションができる方がベター」と人選が進んでいることを示唆。授業への出席が必要な高校生だけに学校側を含めて最終調整していくことになる。

 W杯メンバーが負傷離脱した場合、今回の高校生から追加招集されるわけではないが、若い才能に大きな経験がプラスされること間違いない。23人のW杯メンバーに加え、現役高校生の狭き2枠争いにも注目が集まる。

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2014年4月19日のニュース