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バルサ止めた!ザックJに“脅威”ギリシャ代表GKカルネジス

[ 2014年4月14日 05:30 ]

グラナダ所属のギリシャ代表GKカルネジス(1)

 ギリシャの守護神がバルサを止めた。リーガ・エスパニョーラは第33節の4試合が行われ、前節15位のグラナダがホームで同2位バルセロナを1―0で撃破。ギリシャ代表GKオレスティス・カルネジス(28)が好セーブを再三見せ前半16分にカウンターから挙げた1点を守りきった。クラブで出番の少なかったGKの復調は、W杯ブラジル大会1次リーグ第2戦(6月19日)で対戦する日本代表にとっても要警戒だ。

【リーガ・エスパニョーラ動画 順位表】

 ボール支配率86%、シュート29本を記録したバルセロナが一度もゴールを割れなかった。グラナダのゴール前に立ちはだかったのは、1メートル90のギリシャ代表GKカルネジスだ。前半30分にFWネイマールのミドルシュートを左へ跳んではじき出すと、後半8分にはMFセスク・ファブレガスが低く叩きつけたシュートを右へ動いてセーブ。18分にもFWメッシがゴール左上を狙ったFKを横っ跳びで防ぐなど、ビッグセーブを連発して1点を死守した。

 リーグ戦連覇を狙うバルセロナを3位へ転落させ、連敗を3で止めたチームは残留争いを抜け出して13位に浮上。「バルサのリーグ優勝を奪ったわけじゃない。自分の仕事をしただけ。誰も自分たちが勝つとは思ってなかっただろうけどね。凄く幸せだよ」。長身GKは話したが、実はリーグ戦では今季2試合目の出場だった。母国の名門パナシナイコスで活躍し、12年にはギリシャ最優秀GKに選ばれて代表にもデビュー。昨夏に5年契約でウディネーゼへ移籍したが、すぐにレンタル移籍したグラナダでは正GKフェルナンデスの控えに甘んじた。出場したのはカップ戦2試合とリーグ戦が1試合のみ。クラブで出番がないため、ギリシャ代表でも3月5日の韓国との親善試合に招集されなかった。

 しかし、安定したポジショニングとキャッチング技術には定評があり、W杯欧州予選では全12試合に出場してわずか6失点。「この調子でレギュラーを獲りたいし、W杯でもギリシャのゴールを守りたい」と意気込む守護神が調子を取り戻すようなら、日本には厄介だ。「ゴールを奪うために必要なことを全てやったが、フィニッシュだけが足りなかった」。バルセロナMFイニエスタの嘆きが、W杯で再現されないとは限らない。

 ▽オレスティス・カルネジス 1985年7月11日、ギリシャ・アテネ生まれの28歳。07年にパナシナイコスでプロになり、11~12年シーズンからレギュラー。代表は12年2月29日のベルギー戦でデビューし、国際Aマッチ17試合出場。04年に遠征してきたU―23日本代表とギリシャ選抜として対戦し、後半のみ出場して無失点だった。1メートル90、79キロ。利き足は右。

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