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なでしこ逆転決勝!宮間決めたPK、スウェーデン撃破

[ 2014年3月11日 05:30 ]

<日本―スウェーデン>後半、勝ち越しのPKを決め、ガッツポーズする宮間

アルガルベ杯1次リーグB組 日本2―1スウェーデン

(3月10日 ポルトガル・ファロ)
 国際親善大会アルガルベ杯は10日、ポルトガルのファロなどで1次リーグ最終戦が行われ、なでしこジャパンはスウェーデンを2―1で破ってB組1位となった。後半4分にFW大儀見優季(26=チェルシー)が同点弾を決め、同44分にMF宮間あや(29=岡山湯郷)が決勝のPK弾。2勝1分けの勝ち点7とし、勝ち点6のスウェーデンを上回った。デンマークが5―3で米国を破って勝ち点3で3位、勝ち点1の米国は4位。なでしこは12日の決勝でA組1位のドイツと対戦する。
【試合結果】

 なでしこが劇的に1位を決めた。後半44分に宮間が相手GKに弾かれながらPKをゴール左に決めて勝ち越し。「みんなで取ったPKなので入ってよかった」と喜んだ。

 試合を振り出しに戻したのは大儀見の一撃だった。0―1の後半4分、相手の緩慢なバックパスに反応。鋭く走り込んで相手DFに競り勝つと、GKの動きを確認して右足を振り抜いた。国際Aマッチ通算48得点は長峯かおりに並んで日本女子で歴代2位。「負ける雰囲気はなかった。ミスを狙っていた。効果的に突けた」と振り返ったエースの価値ある同点弾だ。

 先発11人の平均身長が1メートル63・7でスウェーデンより7・6センチ劣る日本は長所の速さを生かしたサイド攻撃で相手をほんろうした。右サイドの川澄を起点に再三の決定機。なかなかフィニッシュが決まらなかったが、後半20分に大黒柱の澤に代えて好調の岩渕を投入。攻めの姿勢を貫いた。

 重要な一戦と全員が理解していた。過去2試合はメンバーを入れ替えながら組織力を高め、この試合はベストメンバーで臨んだ。第2戦で米国の連続不敗を43試合で止めたスウェーデンを撃破。12年ロンドン五輪の1次リーグで0―0の引き分けに終わって以来の対戦を制し、佐々木監督は「一戦一戦課題を持ちながら成長してきた。スタートからいいリズムでサッカーができた。決勝に行きたいという気持ちが選手にあった」と称えた。

 B組1位を決めた日本は2年ぶりの決勝進出。A組1位が確定した世界ランク2位のドイツと12日に対戦する。5月には来年のW杯カナダ大会のアジア予選を兼ねるアジア杯(ベトナム)が控えている。優勝で初のアジア制覇に弾みをつける。

 ▼MF澤 みんなで決勝進出を目標にやっていた。劇的な(宮間)あやのゴールで逆転できてうれしい。(決勝の)ドイツには日本の良い形を出して優勝したいと思う。

 ▼DF岩清水 逆転する力がついているのは頼もしい。震災から3年になるので、皆さんにまた喜んでもらえる結果を残せるよう頑張りたい。

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