×

香川にPK譲った本田「俺は察した 浪花節?そんな甘いもんじゃない」

[ 2014年3月6日 05:39 ]

<日本・ニュージーランド>試合後、サポーターにあいさつする本田
Photo By スポニチ

国際親善試合 キリン・チャレンジカップ 日本4―2ニュージーランド

(3月5日 国立)
 日本代表MF本田は試合後、1月19日のセリエA・ベローナ戦以来、取材に対応。口調は熱を帯びていき、テレビインタビューまで含めると約30分間の“独演会”を演じた。

 ――4得点を取った。

 「いいことは話す必要はないでしょう。むしろ失点の方。カウンターを仕掛けてくる相手への対策。センタリングを上げられた時のね。その辺にフォーカスして一人一人が自覚しないといけない。(2点目は)ファウルで押されているかもしれないけど2点取られてしまっている。確率論だけど、それを下げる必要がある」

 ――後半は無得点。

 「6、7点取れればいいけど、普通は4点を取ればサッカーのやり方を変えてもいい。ただ実際に取りにいこうとはしましたよ。ただ、どういうパスを出すかとかがまずかった」

 ――個々のアピールが試合にも影響したか?

 「そういうんがあると得点は入らない。きれいにやろうとしすぎていた。自分の仕事に集中すれば得点は入るが、ワンタッチのところで(ボールを)持って流れが変わるというのはあった」

 ――ACミランでの生活は?

 「僕自身は別次元の問題を抱えている。(ニュージーランド戦への影響は)心理的にはあったがサッカーに生きないことはない。また新境地にたどりつきたい」

 ――香川にPKを譲った。

 「俺の方を見たから、俺は察したよ。俺も蹴りたかったけど、真司のあのシーンは俺よりも(蹴る気が)強かった。浪花節?そんな甘いもんじゃない。彼が乗ることで俺にもまた利益がもたらされる」

 ――香川も苦しい立場にいる。

 「マンUでも中心になれるポテンシャルはある。あとはいい指導者と巡り合う運が必要になる」

 ――長友の主将は?

 「佑都にはその自覚がある。ピッチ上だけではなく、食事会場でも。違う立場、責任感を持って、違う景色を見たかったんじゃないかな。空回り?空回りした方が良い。どうすれば空回りするとかつかめるだろうし」

 ――長友のキャプテンマークで何か感じるものは?

 「スタイルが違う。佑都は懐に入るのがうまい。ベテラン勢からも気に入られる。俺はむしろ煙たがられるタイプ。でも、それが俺。代表でも時間がかかったし。このスタイルでなじむのを楽しんでいる。そういうのを蹴散らして結果を出してきた」

 ――2アシストした。

 「アシストできたのは良かったけどアシストだけではなく得点も求められている」

 ――W杯までに重要なことは?

 「どう(ACミランの)シードルフ監督と話し合っていくか。彼とのディスカッションが一番(大事)になる。ただポジティブですよ。何が問題なのかはクリアになっている」

 ――4年前と今では重圧が違うか?

 「前回もあった。種類は変わるけど、それが成長させてくれるのも事実。つまずきはあるけど、その反動も大きい」 

続きを表示

2014年3月6日のニュース