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岡崎2発で原博実超え歴代3位 国立の“苦い記憶”も塗り替えた

[ 2014年3月6日 05:30 ]

<日本・ニュージーランド>前半4分、先制ゴールを決めた岡崎(右から2人目)を仲間が祝福する

国際親善試合 キリン・チャレンジカップ 日本4―2ニュージーランド

(3月5日 国立)
 2発の活躍で一気に日本のレジェンドに近づいた。前半4分、岡崎は香川からの浮き球のパスに反応。最終ラインの裏に抜け出し右足でトラップし、DFをうまくかわしながら右足を投げ出した。無人のゴールに吸い込まれ、幸先良い先制点。「トラップで失敗したけど、諦めずにいってよかった。最初にチャンスを決められたので、チームが楽になった」。昨年11月のベルギー戦に続く2戦連発。国際Aマッチ通算37点目で歴代3位の原博実(現日本協会専務理事)に並んだ。

 その13分後には、香川―本田と経由したボールに右サイドから走り込んで左足シュート。GKの手をはじきゴール右隅に決まった。あっさりと原を抜き、38得点で単独3位。「(ゴールは)運も50%。原さんを早く抜けってことですね」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。これで岡崎より通算得点が多いのは、歴代1位の釜本邦茂(75得点)、同2位の三浦知良(55得点)だけとなった。

 昨オフにシュツットガルトからマインツに移籍。2年半を過ごしたシュツットガルトでは昨季わずか1得点に終わるなど、リーグ戦通算63試合で10得点だったが、新天地では22試合で早くも9得点。既にドイツでのシーズン自己最多得点を更新した。要因の一つは、昨季までの中盤ではなく熱望していたFWで起用されていること。「(チームメートが)常に裏を狙ってくれている。(FWで)勝負できているし楽しい」と水を得た魚のようにゴールに迫る。シュート数も意識している。「毎試合4本は打てている。シュート数を増やすことが、できている」と手応えを持ち帰り臨んだ一戦。前半だけの出場だったが3本のシュートを放ち攻撃をけん引した。

 国立での思い出も塗り替えた。「清水時代のカップ戦や(滝川二高時代の)選手権でも負けている。苦い思い出が多いが良い形で終われた」と表情を緩めた。“最後の聖地”で日本歴代3番目のゴールゲッターとなった岡崎。あとはただ、W杯の上位進出を目指し、まい進していくだけだ。

 ≪2年連続でシーズン1号≫岡崎が先制点を含む2ゴール。昨年も初戦のラトビア戦で2得点を記録し、これで日本代表シーズン第1号ゴールを2年連続でマークした。第1号は09年と合わせて通算3度目だ。また、国際Aマッチ通算得点数を38とし原博実を抜き単独歴代3位となった。

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