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川崎F、終了間際の失点で開幕ドロー 神戸19歳が千金弾

[ 2014年3月2日 18:47 ]

J1第1節 川崎F2―2神戸

(3月2日 等々力)
 昨季3位の川崎Fは、ホームで昇格組の神戸と対戦。ACLから中3日で迎えた開幕戦は終了間際の失点で2―2の引き分けと厳しい結果に終わった。

 風間体制3年目を迎える川崎Fは、26日のACL初戦で日本勢唯一の白星を挙げ、幸先の良いスタートを切る。2月中旬の練習試合では、神戸に4―0で勝利し、盤石の布陣で開幕を迎えた。

 神戸は新加入の外国人選手がチームを牽引する。横浜からJの外国人籍の最多得点記録をもつFWマルキーニョス、C大阪から元ブラジル代表のMFシンプリシオ、昨季韓国Kリーグで得点3位の実績を残しJに復帰したMFペドロ・ジュニオールなど、積極的な補強で開幕ダッシュを狙う。

 先制点を奪ったのはアウェーの神戸。前半18分、マルキーニョスを中心に、ボールを奪ってから縦に早い攻撃でセットプレーを獲得。右のCKからMFチョン・ウヨンがクロスを送ると、MF森岡がボレーシュートを放つ。これはGK西部にセーブされるが、こぼれ球に反応したシンプリシオが押し込み、貴重な先制ゴールを挙げた。

 しかし、川崎Fは失点の1分後に決定機。MF大島からのスルーパスがエリア内のMF小林に渡り、巧みなステップでシュートコースを作ると、左足で落ち着いて流し込み、すぐに同点に追いついた。

 さらに28分、流動的なパス回しから前線のFW大久保が起点となり、右サイドをフリーで駆け上がるMF中村へスルーパス。角度のない位置から狙って左ポストの内側に弾かれたが、相手DFの増川に当たってゴールに吸い込まれ、逆転に成功した。

 徐々にポゼッションを高めていく川崎Fは、後半18分にエリア付近のボール回しから最後はMFレナトが右足でゴールを狙うも、クロスバー直撃で得点には至らず。

 26分にも中村が右サイドからエリア手前中央のMFパウリーニョへグラウンダーのクロスを通し、左足のミドルシュートが枠を捉えたもののGK山本のセーブに遭い、試合を決める追加点が奪えない。

 神戸は同点を狙ってフレッシュなFW松村とMF高柳を投入。31分、マルキーニョスが松村からスルーパスを受けると、エリア内まで持ち込んで右足でシュート。これはGKがセーブするも、足が止まり出す川崎Fから徐々に神戸のペースへ。

 するとこのまま逃げ切りたいホームの川崎Fに悪夢が訪れる。神戸は46分にエリア内の細かい崩しから、最後は19歳松村が値千金の同点ゴール。試合はこのまま引き分けに終わり、川崎Fは終了間際の失点で勝ち点3を逃した。

 次節、川崎Fはアウェーで昨季王者の広島と対戦。一方、神戸は柏との今季ホーム初戦を迎える。

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2014年3月2日のニュース