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槙野 V弾&完封貢献!指揮官の苦言に発奮「強い気持ちで臨んだ」

[ 2014年3月2日 05:30 ]

<G大阪・浦和>前半43分、G大阪の遠藤(中央)らを尻目に先制点を決める槙野(左)

J1第1節 浦和1―0G大阪

(3月1日 万博)
 やっぱり槙野は、浦和の千両役者だ。前半43分、柏木の左CKのこぼれ球を阿部がエリア内左で待ち構えてシュート。中央に詰めていた槙野が体いっぱいに右足を伸ばして軌道を変え、ゴールに押し込んだ。

 序盤からボールを圧倒的に保持しながら、得点が生まれない停滞感を吹き飛ばす決勝弾。「素直にうれしい。ニアで阿部ちゃんがこぼれ球を狙って、それに詰める。練習通り」と自画自賛だ。自ら「リズミカルなブラジリアン」と名付けたダンスを敵地で憎らしく踊ってみせた。

 得点だけではない。後半は猛攻撃を仕掛けたG大阪に対し、最終ラインを高めに保って冷静に対応。昨季は1点リードでもむやみに攻め、失点のきっかけをつくる場面も多かったが、この試合は状況を見極め、勝利に徹した。チームはJ1所属21年目にして初の開幕戦完封勝利。「自分のゴールで勝てたけど、0点で終われたことはDFとして評価につながる。しっかり勝ちきるのが“大人のサッカー”」と胸を張った。

 発奮材料があった。オフにはタレント・水沢アリーとの熱愛が発覚。テレビ出演も多く、ペトロヴィッチ監督が「メディアを騒がせすぎている。サッカーに集中した方がいい」と苦言を呈した。「サポーターからも見る目が変わった。きょう“結果で示せ”という横断幕が張ってあって、自分のことかと思って…。きょうは人一倍、強い気持ちで臨みました」と、実力が申し分ないことを示した。

 「きょうの勝利は誰にささげたいか」という質問には噂のカノジョではなく「監督にささげたい」と笑わせた槙野。8年ぶりの優勝のために、この男は必要不可欠な存在だ。

 ≪2年連続シーズン開幕戦勝利は14年ぶり≫浦和が開幕戦でG大阪に1―0勝利。昨年も広島(○2―1)に勝ったが2年連続シーズン開幕戦勝利は98、99年以来14年ぶり。また、開幕戦完封勝利はJ1所属21年で初めて(00年J2開幕戦は○2―0水戸)の快挙。開幕戦は通算6勝2分け13敗と苦手にしている浦和が8年ぶりのリーグ奪冠へ好スタートを切った。

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2014年3月2日のニュース