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ガンバ“0からのスタート”も…守備改善で光明1失点

[ 2014年3月2日 05:30 ]

浦和に敗れ、引き揚げる遠藤(7)らG大阪イレブン

J1第1節 G大阪0―1浦和

(3月1日 万博)
 勝ち点は得られなかったが、しっかり手応えは残った。2年ぶりにJ1復帰したG大阪はホームで浦和に0―1敗戦。失点こそ許したものの、昨季J1最多得点の浦和を相手に90分間奮闘した。12年にJ2降格の要因となった守備面の大幅な改善。長谷川監督も、司令塔の日本代表MF遠藤も「次につながる試合だった」と視線を上げた。

 前半43分、CKから最後はDF槙野に決められて先制点を献上したが、下を向くことなく反撃に転じた。後半21分には遠藤のFKをDF丹羽が頭で合わせてゴールネットを揺らすも、判定はオフサイド。29分にはFWリンスを投入して遠藤をボランチに下げるなど、最後まで攻撃的な姿勢を貫いた。指揮官は「守備は体を張ってくれたし、及第点。攻撃が寂しかったんで、もっと機能するようにしないと」と課題と収穫を口にした。

 J2の1年を無駄にしなかった。守備の改善を誓い、ポジショニングなど細かい約束事を徹底すると年間を通して安定。昨季に続き、J1相手でも崩されるシーンはほとんどなかった。

 課題も残った。失点はCKから。昨季はCKから6、FKから4失点しており「セットプレーの失点を5以下に」と目標を設定。CKではゾーンからマンツーマンに切り替えるなど、J1をにらんで修正を図ってきた。そんな中でのセットプレーからの失点。J1の厳しさも味わった。

 FW佐藤、MF倉田、遠藤と負傷を抱えた攻撃面は決定機をつくることはできなかった。遠藤は「全体的に押し上げないと。前に人が足りていなかった」と反省し、「負けて学ぶこともある。まだ取り返すチャンスはある」と反攻を宣言した。復活を目指す西の名門は「1」からの再出発を誓った。

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2014年3月2日のニュース