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徳島 J1初陣は0―5大敗…昇格チームワーストの大差

[ 2014年3月2日 05:30 ]

<鳥栖・徳島>大敗しさえない表情でピッチを後にする徳島イレブン

J1第1節 徳島0―5鳥栖

(3月1日 ベアスタ)
 敗北感しか残らない。四国で初めてJ1に昇格した徳島にとって0-5のスコア以上に、現実の厳しさを知った初陣だった。「うまく立ち上がれたけど、ちょっとしたミスを突かれて流れが変わった。メンタルの弱さが出たというか…」。うつろな視線で、小林監督が敗因を探していた。

 千代反田、アレックスの2人を除けば、J1で実績のある選手は皆無。加えて斉藤主将ら、4人が体調不良のため開幕戦のベンチから外れ、チームに走った動揺は大きかった。前半35分に相手へのマークが外れて失点し、2点目を終了間際に許す悪循環。反撃を試みた後半開始直後にミスから追加点を許すなど、昇格組のナイーブさが悪い形でピッチに表れた。

 昇格組の開幕戦5失点は3度目。ただ、5点差での大敗はワーストと、前途は限りなく厳しい。放ったシュートもわずか3本に終わった。「次のC大阪戦の方が選手の質は高い。気を入れて戦わないと」と千代反田は危機感を募らせる。小林監督は「切り替えて、たくましく次の準備をしたい」と選手の奮起を期待した。

 ≪開幕戦5失点はワースト3位タイ≫J1初昇格の徳島が鳥栖に0―5の大敗。開幕戦最多失点は00年京都(●1―6市原)06年新潟(●0―6川崎F)の6失点で、5失点はワースト3位タイ。初昇格チームの開幕戦5失点は94年平塚(●1―5)97年神戸(●2―5)に次いで3チーム目。5点差敗戦はワーストだ。J2に降格するようになった98年以降、初昇格チームで開幕戦に敗れた6チームは全て最終年間10位以下で、うち3チームが1年でJ2に降格。徳島には厳しいJ1スタートとなった。

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2014年3月2日のニュース