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レオだ!ホージェルだ!新潟 助っ人2発で3年ぶりの開幕戦白星

[ 2014年3月2日 05:30 ]

<仙台・新潟>後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶ新潟・ホージェル・ガウーショ

J1第1節 新潟2―1仙台

(3月1日 ユアスタ)
 新潟はアウェーで仙台に2―1で勝利した。エース川又堅碁(24)、DF舞行龍ジェームズ(25)と攻守の要の2人が負傷などで相次いで途中交代したが、終了間際の後半44分に途中出場のMFホージェル・ガウーショ(27)が勝ち越し弾。11年の開幕戦(アウェー福岡戦)以来、3年ぶりに開幕白星を飾る好スタートを切った。

 1―1でドロー濃厚だった後半44分、ホージェルの勝ち越し弾は鮮やかだった。左CKのこぼれ球を拾ったMFレオ・シルバのパスをペナルティーエリア外の中央右寄りで受けた。得意のドリブルでDFをかわして左足を振る。一直線の弾道を描いたシュートは、まさにゴールに刺さった。

 「ボクの特長はドリブルなので、ドリブルを始めたときにこういうシュートを打とうと決めていた。GKは反応したけど触れなかったのは、強いシュートが打てたから。いいコースに行ってくれた」と自画自賛に、柳下監督も「ドリブルからのシュートというストロングポイントを出してくれた」と称えた。

 アウェーでの開幕戦で予想外のアクシデントが発生した。前半11分、相手CK時にDF大井と交錯した川又が左膝を負傷し、戦線離脱。後半3分には、DF舞行龍が仙台のFWウイルソンと競り合って脳振とうを起こし、退場。攻守の要を欠く非常事態となったが、柳下監督が「途中で入った選手が、いいところを出してくれた」と話した通り、チーム一丸で勝利を手繰り寄せた。

 後半28分にFW田中達と交代したホージェルは「キャンプからやってきた成果が出た」と笑顔を見せる。昨年8月に加入し、キャンプは今季が初めて。そのキャンプ前の1月20日には「今季に懸ける意気込みを示したかった」と長髪を断髪。新潟での契約は7月末までのため、大好きな新潟でプレーを続けるために積極的に取り組んだ。練習試合では、チーム最多の5ゴールを挙げるなど好調を維持。日本語も上達し、今では「うどん、ラーメン好きね」と話すなど、日本の生活にも順応している。「これを今後も続けていきたい」。開幕戦でチームに勢いをもたらす劇的なゴールを決めた新たな切り札は、結果で契約更新をもぎとるつもりだ。

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2014年3月2日のニュース