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フォルラン“超過酷日程”克服だ!本気フィジカルトレで鼻血も…

[ 2014年2月27日 05:30 ]

帰国後、入念に調整を行ったC大阪のFWフォルラン

 C大阪は、ACL1次リーグのアウェー浦項戦から一夜明けた26日、関西空港着の航空機で帰国した。その後に大阪市此花区で行われた練習では、FWディエゴ・フォルラン(34)が試合出場組では唯一、控え組に交じってフィジカルメニューを消化。待ち受ける過酷な日程を見据え、入念に調整を行った。

 世界的な知名度を誇るストライカーが若手に交じって息を切らせていた。2つのコーンの間を往復して10秒で駆け抜けるシャトルラン。フォルランは9本走って休憩、9本走って休憩…と本数を積み重ね、計46本を走りきった。

 浦項戦では後半18分から出場してセレッソデビューを果たし、約30分プレーした。前日の夜7時30分開始の試合から満足に寝る間もなく、この日チームは早朝5時30分に宿舎を出発して帰国の途についた。疲労を考慮された先発組はランニングのみだったが、34歳のベテランは試合出場メンバーの中ではただ1人、厳しいフィジカルメニューをこなした。さすがに疲れたのか、練習を終えて帰宅する直前には左の鼻の穴から流血した。

 キャンプ中の左太もも違和感などによる調整の遅れを取り戻さなければ、ハードな日程は乗り切れない。3月1日の開幕・広島戦の後は、代表戦を含めて3週間で7試合に出場予定。その間には欧州への長距離移動もあり「確かに厳しいね」と苦笑いを浮かべる。

 過密日程は今後の起用法にも影響を及ぼしかねない。ポポヴィッチ監督は「来日してすぐに宮崎、そして大阪に帰って今度は韓国だ。いくらクオリティーが高いといっても、本当の力を出すのに時間はかかる」と話し、先発デビューの時期を慎重に見極める構えを示した。フォルラン自身も「それは監督が決めることだから」と受け入れた。

 35歳で迎えるブラジルW杯はサッカー人生の集大成と位置づけている。ウルグアイ代表のエースは、勝負のW杯イヤーの開幕をいきなりのフル回転で迎える。

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2014年2月27日のニュース