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川崎F 憲剛で“吉兆白星”ACL好発進は過去2度とも決勝T

[ 2014年2月27日 05:30 ]

<川崎F・貴州人和>試合後、喜び合う中村(左)とレナト

 ACL1次リーグが行われ、4年ぶり4度目の出場となる川崎Fは貴州人和(中国)にホームで1―0で勝ち、4チーム出場したJリーグ勢で唯一、初戦で勝ち点3を手にした。前半31分にFWレナト(25)が約25メートルの直接FKを左足で沈めて決勝弾。白星発進した過去2度の大会はともに決勝トーナメントに進出しており、最高の形でシーズンのスタートを切った。敵地で全北(韓国)と対戦した横浜は0―3で完敗した。

 鮮やかな決勝弾の裏には、中村の陰のアシストがあった。前半31分のゴール右、約25メートルの距離からの直接FKのチャンス。レナトがボールをセットすると、4枚の壁の後方に中村が立った。キッカーと相手GKを結んだ線上に位置取り、GKのポジショニングに合わせて左右に動き視界を妨げた。すると、レナトの左足から放たれたシュートはニアサイドに吸い込まれた。

 中村は「視界をさえぎると、GKがかなり嫌がっていた。反応がかなり遅れていた」としてやったりの表情。レナトは「FKが入ってチームとして良い入り方ができた」と振り返った。

 大雪の影響でグラウンドが使用できず主力組は13~17日までオフ。厳しい調整を強いられたが、ボール支配率でも相手を圧倒してACLで過去1勝3敗と苦手としていた中国勢を撃破した。風間監督は「あれだけボールが回っていたので」と交代枠を1つも使わない采配を披露。ボールを回して支配率を高めることでリードを守る判断は光った。

 ACLは今回が4年ぶり4度目の出場。白星発進した07、09年はともに決勝トーナメント進出を果たしている。次戦は中3日、3月2日のリーグ開幕戦でホームに神戸を迎え撃つ。昨季は開幕から6試合白星がなく一時はリーグ最下位に沈んだが、この日の勝利で開幕戦にも弾みがついた。「相手のDFラインからはやる気を感じなかった。こういう相手に1点しか取れなかったのは情けないけど、勝てたのは大きい」と大久保。風間イズムは着実に浸透しており、新シーズンの躍進を予感させる勝利だった。

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