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“愛されキャラ”太田徹郎 勝負の移籍2年目「最低でも5発5A」

[ 2014年2月27日 08:11 ]

飛躍が期待される柏のMF太田徹郎

14年J1注目株 柏 MF太田徹郎

 3年ぶりのリーグ制覇を狙う柏で飛躍が期待されているのがMF太田徹郎(24)だ。J2山形から移籍1年目の昨季は終盤に出場機会を増やし、12試合3得点を記録。今季はシーズンを通して試合に出場することを目標に掲げ「最低でも5得点5アシストはしたい」と意気込んでいる。

 U―12~18まで柏の下部組織でプレーしたが、トップチームには昇格できず山形に入団。下部組織から一度、別のクラブに移ってトップチームに戻ってきた初めての選手だ。主に中盤の右サイドを主戦場とし切れ味鋭いドリブル突破と精度の高いクロスが武器。攻撃的ポジションには工藤、レアンドロ・ドミンゲス、レアンドロの3枚看板に加え、田中や狩野、湘南から新加入の高山らがいて定位置争いは厳しいが「いい競争をしながら成長していきたい」とポジティブに捉えている。

 ムードメーカーでもあり「いじられ役」を自任。山形時代にはハーフタイムに流す映像の応援コーナーの司会を任されていたほどだ。昨年のナビスコ杯優勝報告会ではサポーターに向けて「後半、僕が入って流れを変えて右サイドを制圧できたことが勝因」と“どや顔”で言い切り笑いを誘っている。昨夏からはノリで両脚のすね毛をそり「美を追求するために痛みは我慢する」と笑い?のために体を張っている。

 愛すべきキャラで、チームメートからも「テツ(太田)が点を取ればチームに勢いが出る」と言われる存在。移籍2年目の今季を勝負の年と位置付けており「2年目でパスの出し手とのタイミングも合ってきた。点を取れるポジションにいることが大事。チャンスをもらえれば自信はある」と訴える。下部組織出身のアタッカーが本格的にブレークすれば、おのずとチームの栄冠も近づく。

 ◇太田 徹郎(おおた・てつろう)1989年(平元)7月2日生まれ、茨城県出身の24歳。柏の下部組織から08年にJ2山形入り。13年に柏に加入した。J1通算48試合6得点、J2通算18試合1得点。趣味は映画観賞で好きな映画は「ブラザーフッド」。1メートル76、71キロ。利き足は右。

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2014年2月27日のニュース